DAISUKE.

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12/29/2023, 11:05:56 PM


ソファに座って

君がページをめくる

ファッション雑誌の誰かに

何の気なしにもれだした

褒め言葉…

不機嫌になる君。


悪気はないんだ…


でも 僕だって

同じこと言われたら

きっと 嫌だろうな…

そんなこと思いながら

君の好きモノ

たくさん詰めた

コンビニの袋を持って

ドアを開ける。


さっきは…

そんな言葉を遮るように


あの人ほどじゃないけど…

少しだけ うつむきながら

そう言って 笑う君の頬に

オレンジ色のチーク


なんだか大人びて

だけど いつもの

あどけない 笑顔が

甘い一粒みたいに

じんわり 溶けて

頬を緩ませる。


とっても かわいいよ…


レース越しに差し込む夕陽と

恥ずかしそうに微笑む

甘い 愛しさのオレンジが

とても綺麗な夕方の話。



- 夕陽とみかん -


12/28/2023, 9:26:55 AM


両手を擦り合わせて

寒い 寒い…

って小言を言いながらも

内心 まんざらでもない

私の小さな 甘え言葉。


そんなことを

知ってか 知らずか

あなたが差し出した

右手だけの手袋に


片方だけ?


なんて戯けてみたりして

あなたのぬくもりが残る

手袋に手を入れる。


1…

2…

3…

車道側を歩く背中が立ち止まって


はい…

って前を向いたまま

あなたの右手が横に伸びる。


不器用だなぁ…


でも 包み込まれるように

そんな優しい あなたが

私は好きなんだ…。



- one... two... three... -






12/26/2023, 9:58:07 PM


向かい合った平行線をみつめて

君と僕を並べる…

何でも話せる

男友達だと笑う君と

当たり前だろ

そんな言葉に

後ろめたさを

詰まらせる僕。


最初からわかってたんだ…


まるで LIKEとLOVE

同じ意味に聞こえても

かけ違えてたら

ズレていくボタンのみたい…


君を知れば 知るほど

友達じゃいられなくなる

きっと 男と女の中に

純粋な友情なんて

存在しない…そう思うんだ。




- My girl friend... -









12/23/2023, 11:57:04 AM


なにをあげよう

お金はないけど

気持ちは込めたくて…

頭と気持ちをフル回転。


瞼の裏に君を浮かべる

気取ったブランドも

ロマンチックな

夜景の見えるディナーも

君はきっと怒るんだ…

そう思うと

なんだか笑えてきて。


君に似合うマフラーに

手紙を添えよう

いつも言えない

感謝と愛を込めて…


少しだけ自分が誇らしいんだ

こんな僕の隣に

君が居てくれる

そんな当たり前の

聖なる夜に…。




- プレゼント -

12/21/2023, 9:24:22 PM


ツンと尖った風が

鼻の奥を吹き抜けて

太陽の光が眩しい

綺麗な朝に 君は生まれてきた。


エコーの写真で…

ママのお腹が大きくなる度

君のパパは

情けないくらい不安だったこと

6年が過ぎた 今でも思い出す。


だけどね

沢山 決めていた名前も

抱えていた不安や覚悟も…

カーテン越しに差し込む朝陽と

君の元気な産声が

全部を吹き飛してくれた。


1人でコンビニに向かいながら

見上げた冬空は

どんな空よりも広くて

どんな朝よりも綺麗で

優しくて…。


だからね

そんな想いを込めて

男の子だけど

「陽向」 ひなた

って名前をつけたんだ…


いつか尋ねてくるだろう君へ

この愛と一緒に

そんなこと教えてあげたい…

今日の空を見上げて

そんなこと思うんだよ。



- 君の生まれた日の空 -



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