ソファに座って
君がページをめくる
ファッション雑誌の誰かに
何の気なしにもれだした
褒め言葉…
不機嫌になる君。
悪気はないんだ…
でも 僕だって
同じこと言われたら
きっと 嫌だろうな…
そんなこと思いながら
君の好きモノ
たくさん詰めた
コンビニの袋を持って
ドアを開ける。
さっきは…
そんな言葉を遮るように
あの人ほどじゃないけど…
少しだけ うつむきながら
そう言って 笑う君の頬に
オレンジ色のチーク
なんだか大人びて
だけど いつもの
あどけない 笑顔が
甘い一粒みたいに
じんわり 溶けて
頬を緩ませる。
とっても かわいいよ…
レース越しに差し込む夕陽と
恥ずかしそうに微笑む
甘い 愛しさのオレンジが
とても綺麗な夕方の話。
- 夕陽とみかん -
12/29/2023, 11:05:56 PM