ミヤ

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5/15/2025, 12:01:37 AM

"酸素"

過呼吸(過換気症候群)が起きた時、苦しい、酸素が足りない、と思うけど、実際には足りてないのは二酸化炭素だ。
息ができない、と何度も強く呼吸を繰り返すことで、身体からどんどん二酸化炭素が抜けていき、その結果、血中の二酸化炭素濃度が低下して呼吸性アルカローシス、テタニー症状が引き起こされる。

気を失ったら通常の呼吸に勝手に戻るから、放っておいても死ぬことは無いけど、気絶するまでは物凄く苦しいし、目覚めは最悪だ。

何度か経験したら嫌でも慣れてくるんだよな。
息を吸って、その後無理矢理数秒息を止めて、を繰り返すと徐々に落ち着いてくる。手首を握って、呼吸では無く脈拍に意識を集中させるのも気が紛れた。

5/13/2025, 4:15:53 PM

"記憶の海"

"記憶の海"で連想するものを考えていたら、ふっと、魂のルフランが浮かんだ。
それからずっと脳内リピートされている。
SFや海馬、夢関連で考え直そうとしても強引にそちらへ引き戻されるんだから、曲の持つ力って凄まじい。
海とは関係無い曲だけど、歌詞冒頭の"還りなさい"という言葉が、母なる海に還るって表現を思い浮かべさせるんだよな。漢字の影響だと思うけど。

ルフランはリフレインのフランス語読みなんだよね。魂の繰り返し、輪廻がテーマなのか。お題の言葉のイメージとは大分違ってしまった。まぁ、この曲のリフレインを抜け出して、次のお題が出るまでに記憶の海から違う何かを引き上げることが出来たらまた書くことにしよう。

5/12/2025, 3:54:15 PM

"ただ君だけ"

人には二度、死があるという。
一度目は肉体の死。
二度目は忘却による死。
誰の記憶からも忘れ去られた時、人は完全な死を迎えるのだそうだ。


"わたしを完全に殺せるのは、ただ一人。君だけだ。"
貴女は指鉄砲を僕に向け、バァン、と打つふりをしておどけてみせる。

"死んだら忘れて欲しい、と頼むのが世間では王道らしいが、そんなのはごめんだ。
ずっと引き摺って、一生忘れないで欲しい。
君の消えない傷になりたい。"

"わたしを二度も死なせないでくれよ?"
そう言って、貴女は笑った。


ほんと、貴女らしいなぁ、と思う。
貴女みたいな人を忘れられるはずがないだろうに。

5/11/2025, 10:35:21 PM

"未来への船"

どんな船なのだろう。
櫂を使って漕ぐ手漕ぎ舟か、風を受けて進む帆船か、それとも蒸気やエンジンを使った動力船だろうか。

乗る船が見つからなくて、旅路につく人を見送るばかり。
前に進めず、後ろにも戻れず、
一人取り残された気分なんだ。

5/10/2025, 11:29:02 PM

"静かなる森へ"

どれほどの時間が過ぎただろうか。
木々の隙間からのぞく蒼闇に、夜明けが始まったと悟る。
辺りが僅かに明るくなった頃、足元から発生した霧が見る間に高さと濃さを増し、視界一面を白く染めた。
灯を消して、木々に背中を凭せ掛ける。
視界が戻るまではこの場を動かない方が良いだろうと考え、静かに目を閉じた。

森の真ん中にあるという湖を見に来たはずだった。 問題は、自分の方向音痴を考慮していなかったこと。真っ直ぐ最短距離を選んだつもりが、とんでもない場所に入り込んでしまったようだ。

ひんやりした空気がふと緩むのを感じ、目を開ける。いつしか霧は晴れ、明るい陽光が射していた。
勢いをつけて背中を木から離し、歩き出す。
目的地まで後少しだ、きっと。

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