夢ができた。それは大きな衝撃だった。その日から、夢を見つけた僕と僕の2人で夢を追って生きる生活が始まった。
しばらくして、僕は現実を知った。夢と現実の差は、残酷だった。僕は夢を諦めた方がいい。そう思った。だから、目指すことはやめてしまった。夢を見つけた僕は、悲しそうに僕を見ていた。そして僕は、逸らしてしまった。その痛みを、未だにハッキリと覚えている。
諦めようとしていたけれども、ある時、転機が訪れた。やっぱり夢を目指したい。そう強く思った。燻り続けていた火がまた灯った。僕は目を逸らした痛みと向き合う決意をした。
その日から、いい事ばかりではなかった。辛くて、挫けそうになってしまいそうにもなった。
そんな痛みを乗り越えていき、いつしか過去の痛みは、僕を支えてくれる力となっていった。
僕は思う。「もう大丈夫だ」と。
たとえ現実が襲いかかってきても、乗り越えて強くなったことを思い出すんだ。
夢を見つけた僕はあの日消えてしまったけれど、僕の心のどこかにいると信じている。夢を見つけてくれてありがとう。
僕は、夢を追いかけるよ。
夢と現実
ゆらゆらと揺れている。
キャンドルの火を眺める。
円柱のキャンドルから放たれるかすかな光。
部屋をできるだけ暗くして、作った暗闇。
火の周りは小さく小さく照らされていて、光と闇との曖昧な境界ができていた。
その曖昧な境界をじっと見つめる。
じんわりと暖かそうだった。
火が希望の光なら、暗闇は例えるなら絶望だろうか。
希望が闇を照らすのか。
闇が希望を引き立てるのか。
はたまた、
ふたつの作用で、中和されるのだろうか。
見つめながら、そんなことを考える。
光と闇の狭間で揺れている感情は、
どっちにも振れて、心が忙しい。
最近は、闇があるから光がいっそう輝くのかもしれない。と思うようになった。
何かと悪者にされがちな暗闇の感情も、
中和するためには無駄にはならないのかもしれない。
じんわりと暖かい、光と闇の狭間である曖昧なところにいれたらいいのにと思う。
光と闇の狭間で
心の距離、というのが得意ではない。
上手く測ることができないのである。
心の距離が近いなぁと思っていたのに、いつの間にか疎遠になっていたり、
あまり近くないなぁと思っていたのに、いつの間にかすごく仲良くなっていたり。
いきなり突き放され、遠くに遠くに行ってしまうこともあれば、急激に縮まることもある。
そんな心の距離。
やっぱり測れない。
適度な距離を保ちたい。
適度な距離というものは、なんなのだろうか。
適当に距離を保ちつつ、いろんな人と仲の良い人を見ると、なんだか羨ましくなる。
距離の置き方、相手を窺いつつ自分の身の振り方を考えるのが上手いのだろうなと尊敬する。
そういう人は、相手との心の距離が分かるのだろうか。
人付き合い不器用を改善して、心地いい距離感を保てるようになりたいと願う。
距離
これは、泣かないでという言葉に対して思ったことである。
人目もはばからず大声で泣いたり、喚いたりするのなら、
「なっ泣かないで!」(人が見ているから!)という状況になるのは頷ける。
しかしながら、今回の「泣かないで」というのは、どちらかと言えば相手に静かに流れる涙を見ることに対して使うものなのかもしれないと考える。
涙を止めたいのだろうか。
私は天邪鬼なので、
悲しんでいる時などにもし泣かないでと言われたら、
あなたになぜ私の涙を止める権利があると思っている??などと思ってしまうし、
泣かないで、君には笑顔が似合うからなどともし言われた日には、
うるせぇポジティブ信仰押し付けんな
と思ってしまいそうだ。
私は涙には1種の浄化作用があると思っている。
悲しみを感じきり、浄化する。そのために必要なものでもあると思うのだ。
なので、涙が出なくなるまで泣いてもいいのではないかと思う方だ。
しかしながら、
相手の悲しみの気持ちを止めたかったり、いつまでも目の前で泣かれても大変かもしれないと思う。
その場合は、私には一人で泣くことを促したり、悲しみの気持ちを止めたい場合は、なんでもない話で気をそらせたりして欲しいと思う。私には。他の人にいいかは分からないが。
あとは、泣かないで、とお互いに言い合う場面。
これは、どのような場面なのだろうか。
お互いの涙を止めて、笑顔になりたい場合か。
悲しみの涙でもあり、爽やかさも含まれた青春の涙なら、泣かないでの言葉までが青春の1ページとなりそうだ。
あとは、泣いている子供を泣き止ませたい場合もあるのかもしれない。
その場合も泣かないでが出でくるのだろうか。分からない。
まあ有り体に言えば、私は泣かないでという言葉が苦手なのである。
泣かないでという言葉はあらゆる可能性を秘めていると思うが、
今回はひねくれたっぷりの文となってしまった。ではこの辺で。
泣かないで
みんな、何の気なしに持っている
なぜ自分にはそれが無いのだろう
いくら考えても答えは出ず
いつしかそれを手にすることが夢になった
ないと気づいてから時が経ち
思うことで
別の道があることに気づいた
完全に諦めそうになったこともあったけれど
わたしの心が
その思いを終わらせないで
と叫んでいた
わたしの心、ありがとう
いまでもそれはないままだけれど
別の道を追い求めることで
手にした大事なものもあったよ
そうだね
ない時は
別の道を探してみようね
終わらせないで