ゆらゆらと揺れている。
キャンドルの火を眺める。
円柱のキャンドルから放たれるかすかな光。
部屋をできるだけ暗くして、作った暗闇。
火の周りは小さく小さく照らされていて、光と闇との曖昧な境界ができていた。
その曖昧な境界をじっと見つめる。
じんわりと暖かそうだった。
火が希望の光なら、暗闇は例えるなら絶望だろうか。
希望が闇を照らすのか。
闇が希望を引き立てるのか。
はたまた、
ふたつの作用で、中和されるのだろうか。
見つめながら、そんなことを考える。
光と闇の狭間で揺れている感情は、
どっちにも振れて、心が忙しい。
最近は、闇があるから光がいっそう輝くのかもしれない。と思うようになった。
何かと悪者にされがちな暗闇の感情も、
中和するためには無駄にはならないのかもしれない。
じんわりと暖かい、光と闇の狭間である曖昧なところにいれたらいいのにと思う。
光と闇の狭間で
12/2/2022, 12:36:31 PM