再生可能人間

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7/7/2024, 11:28:17 AM

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今日は七夕…
僕は決心した。

『ねぇほんとにやるの?』
「嗚呼!そういえばお前一昨日来たやつか!」
『みんなこんなキラキラして…僕、役に立ってるかな……』
「大丈夫だって!お前初日なのに2等星なんだろ?すごいじゃないか!」
『う…うん……僕、頑張る!』
「うし!その調子だ!」

パラパラパラ…スィンスィン…
✨✨キラキラ✨✨

「お、きたきた!俺ももっと輝いてやる!」
『ぼぼぼぼ、僕もっ!』










「貴方…」
「嗚呼…!」






















「ねぇまま、あまのがわきれい…」
「そうね…何をお願いしようかしら…」
「あんね!ぼくね!ままとぱぱとねえちゃんとともちゃんとりえちゃんと…んんぜーいんいえない…けどね!みぃーんなしあわせになってほしーなー!」
「良いお願いね。でも…人に言うとね、願いって叶わないのよ」
「ええええええ!?そ、そんなぁ」
「うふふ…嘘よ嘘!」
「もーまま!だまさないでよー!」













『僕、いっぱい輝いてるよ!』
「そうだな!」
『地球ってすっごいきれい…』
「だろ?みんな窓を開けて俺らを見てくれるんだ…!!」
『すっごい……』

7/6/2024, 10:57:37 AM

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ピロン ピロン

『あ、LINE来た』


今日どっか行く?みんなで居酒屋行くんだけど


『おっ丁度暇だし行こうかな』


行くー


ピロン ピロン


おkー 19時坂本前な


『アイツ返信はや』
とりあえず着替えるか…


着いたよ


『なっかなか来ねぇな。ふぅー寒寒』
ピロン ピロン


いや、アイツまじで無理だわ笑
誘ってくれてありがとうだろ笑
どうする?すっぽかすか?


『え?どゆこと?』


どしたん?


ピロン ピロン


あ、ごめん忘れて。


『は?忘れろって…これ誰のこと言ってんだ?』


これが友達の思い出。
ていうか
“元”友達の“最後”の思い出
略したやつだな

6/27/2024, 12:35:20 PM

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『まりちゃん!』

記憶の片隅にある懐かしい記憶
あの子…由利香って言ってたっけ
あの子のお陰で私生きてたんだよね。
あの時は悲しくて私が死ねば良かったって思ってた。
でも今死んだら生かしてくれた由利香に暗い気持ちを背負わせてしまうって気づいて今まできたんだよね。




『まりちゃんはいっつもドジなんだから!せんぱいのゆりかがおしえてあげる!』

『まり!今日一緒に桜公園で遊ぼう!2時半公園前集合ね!』

『真理、今年もクラス一緒だね。頑張ろっ!』

『ごめん真理、私貴方と仲良くできない。』

『真理……私…真理の事大好き!!あんなクズ共に負けて悔しかった!だから!だから……もう一度親友になってくれる?』

『真理……ごめんね約束したのに…私が約束破ってばっかり…でも私貴方を守るから。どこまで……も……』



お母さん、あの時の言葉覚えてた?由利香の最期の言葉。
私を守るって。
守るって言ってくれたよ。

お母さんもお父さんもお婆ちゃんもお爺ちゃんもお姉ちゃんも由利香も私から離れていったけど、ここではないどこかへ行ってしまったけどいつも見守ってくれてありがとうって伝えたいよ。
みんなが離れても私こんな立派になったよって伝えたいよ。
今、この時期が終わって平和になるまで私はみんなを守りたい。
由利香達みたいに、私を守ってくれるみたいに。
パフェエルゴ軍に負けないように頑張るから。
絶対に植民地になんてさせない。
でも人を殺したくない。
話し合いで解決しようよって色んな考えでぐっちゃぐちゃだけど見守ってて、私は必ずこの戦争の“英雄”になって帰ってくる。



この現世では無いどこかへ行った人へ

この世界は世紀末だけど、みんなが力を合わせて生きています。
その中には小さな命もあります。
その人達を守ってください。
居なくなったら悲しむ人を守ってください。
悲惨な戦いに私はしたくない。
だから…お母さん達も私ばかり守らないで下さい。私より民の安全が第1だから。
お願いします。

女神ラールペルグ様



























私を信じて

6/26/2024, 8:46:30 AM

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私には夢がある
いつか花の綺麗なドレスを着て
円を描くように
くるり
くるり
私は回る
小さい頃から練習をして

トロフィー
賞状
メダル
数々の声援
莫大な資金

全部貰った

でも
でも
満たされない
私は踊る
踊り子の様に
妖艶に
小さい頃の純粋無垢な夢を捨てて
美しく
回る
踊る
あの人に見てもらうために

ねぇ気づいて
いつも来てくれるね
私は貴方の事
好きだよ
貴方のために夢を捨てたの
ねぇ気づいて
この踊りを見て

貴方に見て貰えたら































どうして
どうして
なぜ満たされない
私は
愛している
貴方の事
夢を捨ててまで…

いえ
まだ捨ててなかった

はまだ未熟だ
自分の本当の気持ちをしらないで
私はまだ
回りたい
綺麗な花のドレスを着て
くるり
くるり

この繊細な花を
誰か振り回して
満足させて

この繊細な心を
花を




いつまでも
いつまでも

6/24/2024, 1:13:14 PM

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「お金貸してくんね?」
『えぇ……何円よ。』
「1万!まじでお願い!金欠でさ……」
『ちゃんと返してね。』
「ありがとう!!じゃ、」

『アイツ返してくれるかな……。』
溜息めながら竜也の背中を目で追った。
赤い夕日。
私は夏希、大学2年生だ。
なんとなーく過ごして、なんとなーく喋って、勉強している普通の大学生。
でも親には恵まれていると思う。
私の夢を応援していい学校入らせてくれたし大学だっていいとこ入った。

【東京都宮本大学】

私は大学名を見て少し暗くなった。
『でも…結構重荷だよね……自分勝手だけど。』
大学の1階の階段で私は独りスマホを弄っていた。

大学の1階。
食事するとことかあるけど夕方になると料金が少し高くなるので夕方からは人が来ない。なので私のスペースとして貸切だ。綺麗でオシャレだし結構落ち着く。

ザワザワ

『ん?』
私は人の声にびっくりして少し影から覗いた。

「--だよな」
「-る」
「-て---でさ-。」

3人ぐらいの男の声。
私は気づいてしまった。
この声は……クズ男三銃士……!!!

【クズ男三銃士】
数々の女子を泣かせ、モラハラを繰り返す典型的なクズ男
見た目は塩顔イケメンでモテやすいがこの大学では一切モテない。
女子達の眼と本能が危機感を持つレベルでヤバい男たちである。

『帰るか……』
階段を降りて私は玄関から帰った。





-1年後
「よすよーっす。」
『はいはいもしもし。お金返して』
「えーごめんまだムリ!逆にお金くれない?」
『1年も待ったんだよ?流石に-ってお金頂戴?!お前……』
「わかったわかった!オキニの店奢るから!ね?」
『…う、ん。わかっt』
ピッ
『切れたし。あんのクズ男め!クズ男四銃士だっていいんだぞ!でも焼肉行きたい…しょうがない私は優しい!!もう1万いや2万くれてやるわ!奢れ奢れ!!』

-1年後
『貴様!!!お金を返せ-!!!!!!!!!』
「ごめんまだムリ!もう1回お金貸して!前の2万」
ピッ
『もうっ2年も待ってやってんだけど?』
「ごっめーん!今返すから家で待ってて!」

数分後

『あんがと!3万きっちり!竜也ナイス(๑•̀ㅂ•́)و✧』
「だろー!じゃあな!!!」

-1年後
『何?どしたの?竜也?』
「……僕は竜也じゃない。」
『竜也〜冗談はよして-』
ピッ
『切れたし』

-1年後
『ん?どうしたん』
「ごめん。先いくね」
ツーツーツー……

-1年後
『最近連絡無くない?大学一緒に卒業して酒飲んだ仲じゃん?ねぇ、ねぇってば』
「………」
ツーツーツー……

-1年後
『竜也?最近LINEも見てくれないじゃん。なんかあった?私なんかやった?』
「……60年後」
ツーツーツー……

-1年後
『もしも-』
「この電話番号は現在使われておりません。」








1年後、1年後、1年後、1年後、1年後、1年後、1年後、1年後、1年後、1年後、1年後
………………………………………………………………………………………………………
『竜也?もう出ないのかい?』
『私は何時でも待ってるからなぁ………』
バタッ
「おばあちゃん!おば-」
ピーポーピーポー






































ごめんね先に逝っちゃって
でも僕は君を“待ってる”から

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