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『まりちゃん!』
記憶の片隅にある懐かしい記憶
あの子…由利香って言ってたっけ
あの子のお陰で私生きてたんだよね。
あの時は悲しくて私が死ねば良かったって思ってた。
でも今死んだら生かしてくれた由利香に暗い気持ちを背負わせてしまうって気づいて今まできたんだよね。
『まりちゃんはいっつもドジなんだから!せんぱいのゆりかがおしえてあげる!』
『まり!今日一緒に桜公園で遊ぼう!2時半公園前集合ね!』
『真理、今年もクラス一緒だね。頑張ろっ!』
『ごめん真理、私貴方と仲良くできない。』
『真理……私…真理の事大好き!!あんなクズ共に負けて悔しかった!だから!だから……もう一度親友になってくれる?』
『真理……ごめんね約束したのに…私が約束破ってばっかり…でも私貴方を守るから。どこまで……も……』
お母さん、あの時の言葉覚えてた?由利香の最期の言葉。
私を守るって。
守るって言ってくれたよ。
お母さんもお父さんもお婆ちゃんもお爺ちゃんもお姉ちゃんも由利香も私から離れていったけど、ここではないどこかへ行ってしまったけどいつも見守ってくれてありがとうって伝えたいよ。
みんなが離れても私こんな立派になったよって伝えたいよ。
今、この時期が終わって平和になるまで私はみんなを守りたい。
由利香達みたいに、私を守ってくれるみたいに。
パフェエルゴ軍に負けないように頑張るから。
絶対に植民地になんてさせない。
でも人を殺したくない。
話し合いで解決しようよって色んな考えでぐっちゃぐちゃだけど見守ってて、私は必ずこの戦争の“英雄”になって帰ってくる。
この現世では無いどこかへ行った人へ
この世界は世紀末だけど、みんなが力を合わせて生きています。
その中には小さな命もあります。
その人達を守ってください。
居なくなったら悲しむ人を守ってください。
悲惨な戦いに私はしたくない。
だから…お母さん達も私ばかり守らないで下さい。私より民の安全が第1だから。
お願いします。
女神ラールペルグ様
私を信じて
6/27/2024, 12:35:20 PM