かっぱー

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10/31/2024, 1:33:50 PM

「我こそは…」

そう名乗りをあげようとする敵将の背後に回り込み、一刀のもとに首を落とす。物言わぬ骸となった彼はその場に崩れ落ちていく。これまでに何千何万と繰り返してきた所作に同じ数だけ目の前で起こった光景だ。何の感慨もなく刃についた血を僅かでも落とせるように振って再び構える。
傍から見れば私の存在は死神というやつなのだろう。そのことについてはあながち間違ってもいないし否定するつもりもない。
ただ私にも私なりの信念があり、それに基づいて行動しているだけだ。
私の夢は誰もが自由に暮らすことができる理想郷をこの世界に作ること。そしてそれを叶えてくださるのが私が主と慕うあの方だ。
この夢を叶えるためには障害があまりにも多すぎる。その代わり同士たちは頼もしい者たちばかりだ。だからこそ私も他の人達に負けじと今日も戦場を渡り歩きその刃を振り下ろす。いつか私たちの理想郷ができるその日まで歩みを止めることは決してない。

10/29/2024, 11:43:27 AM

もし、あの時選んだ道が右ではなく左だったら?
もし、あの時離れていくあの人を呼び止めていたら?
もし、あの時暴走した力を抑えられなかったら?
もし、あの時…
これはすべて仮定の話。結局は起こらなかったifの話。だが、どれもこれも戯言だと斬って捨てるにはあまりにも現実味を帯びている話だ。
だから私は今日もこうして詠う。歴史にもしはない。だからこそ物語としてのもしは面白い。
本来の歴史から大きく離れた物語はいらない。たった一つパズルのピースが欠けていた時のような、たった一つボタンを掛け違えてしまったような、そんな話を語ろう。
これは起こりえたかもしれないもう一つの物語。
この先に待っているのは史実とほとんど変わらない結末か、それとも大きく変わってしまった結末か。
それは誰にも分からない。

10/28/2024, 12:57:52 PM

私は今悩みを抱えている。どれだけ考えても決して答えが出ず、まるで暗がりの中で手探りで迷宮を進んでいるかのようだ。きっかけは今年一つ下の後輩に実力が抜きん出た人がいたことだ。普段ならば戦力の増強に繋がるため手放しに喜べばいいことなのだが、今年は少々訳が違う。というのもうちの部の伝統的なルールとして最後の大会には全員がシングルスで出場できるというものがあるからだ。そして与えられる枠はちょうど今の私の代全員分のみ。しかし、大会で勝てば勝つほどポイントが貰え、翌年以降有利になるシステムの都合上、そのままでいる訳にもいかない。何度か部内で話し合いの機会を設けるも話し合いは平行線のまま、まるで進展を見せない。誰か私たちに道を照らす光を与えてはくれないだろうか。そんなことを考えながら今日も話し合いに望む。

10/27/2024, 10:53:04 AM

紅茶の香りを嗅ぐ度に思い出す記憶がある。
私が中学1年生だった頃、とある市のイベントで数日間様々なアクティビティをするキャンプに参加したことがある。宿泊場所はオシャレな自然の家と言った感じの場所で、大自然と雪とに囲まれて非日常を味わうことができた。
そんな中の食事は普段なら絶対に食べないようなフレンチだった。ちなみに同時にテーブルマナーも学びその場で実践するという形式だった。
その食事を終えたあと、食後の1杯として現れたのが紅茶だった。当時コーヒーも紅茶も飲んだことがなかった私はまだマシだろうという理由で紅茶を選択した。そしてその香りを楽しみ、口をつけた直後後悔することになった。慌ててミルクと砂糖を入れ、何とか飲み干したことも今となってはいい思い出だ。
今、ある程度は普通に飲めるようになり、夜に1杯入れて飲むこともある。
そしてその紅茶の香りを嗅ぐ度にあの時の楽しかった思い出が蘇ってくる。

10/25/2024, 12:28:23 PM

友達100人できるかな?幼稚園なり保育園なりに通っていたら誰しもが聞いたことあるであろうこのフレーズ、最初は本当に100人作ることが大切だと思っていた人はきっと私だけでは無いはずだ。小学校に入学して1学年に60人ほどしかいないと知って絶望したのはいい思い出である。
結局100人とは比喩で、それくらい多くの友達ができるといいよねという意味の歌詞だと分かったのはそこそこ後になってからのことだった。
しかし今となっては友達になった人が実際に100人を超えている。そう考えればそこそこ遠い所まで来たものだと思う。
とはいえ今その全員と頻繁に連絡を取りあっているかと尋ねられるとそうでは無いのが少々もったいないところではある。まあ広く浅くよりも狭く深くなタイプなのでしょうがないといえばそうなのだが。
そんな私からすれば実際に100人以上の人と仲良く関係を築いているいわゆる陽キャと呼ばれる人達が少々羨ましいこともあるのだが、彼らからするとこちらはどのように見えているのだろうか

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