男「夢へ!夢へ、ゆーめーへー、ゆうめいへ、有名へ」
カメラのパシャパシャ音、場所は記者会見
男「いやー、ありがとうございます、え、今回成功できた理由ですか?いや、ほんと、皆さんの応援があったからですよ、いやいやほんとに、いやほんとだって、なんでそんなに否定すんの、ねぇ、ほんと、ほんとだから、ほんと!あーもう!お金が欲しかったから!お金のために頑張ったの!いいでしょ、これで!なんで、お金が欲しいかって?家でワニ飼いたいんですよ、ワニ飼いたいんですよ、カニか日体ですよ、カニか日体大ですよ。」
鳥の鳴き声、場所は喫茶店へ
男「いやですからね、カニか日体大ですよ、ほんと、カニのことを専門的にやっていくか、日体大でスポーツ選手になるか、そのどっちかかなって思ってるんですよ、なんでカニかって?カニっていいじゃないですか、はさみもっててかっこいいし、体硬いし、あほら赤いし、ザリガニとは違いますよー、あいつは、可食部が少ないでしょ、そんなの生き物じゃないね、まったく、え?なんで日体大かって?それは、もし俺が食べられるかもしれない時に、俺の可食部が多い方がいいじゃないですか、ほら良質なお肉を提供したいんです。食べられる時になっても、褒められたい、褒めて伸びるんで僕、褒めて伸びるんで僕、フォーメーデーノービールントデイボックス。」
場所はどこかの国の演説場所へ、国王が国民に演説するように
男「フォーメーデーノービールントデイボックス!フォーメーデーノービールントデイボックス!フォーメーデーノービールントデイボックス!」
国民、湧かない
男「イエス!ウィー!キャーーーン!!!」
国民、大湧き
男、得意げ
なにかの飛行音、ビームの音
男「あやべ、アベンジャーズきた、ワーオ!ノー!アッセンブルノーセンキュー!アッセンブルノーセンキュー!アッセンブルノーセンキュー、斡旋ぶるのも産休、斡旋ぶるのも産休。」
OLの休憩所か、昼
男「斡旋ぶるのも産休はいったわね、そうそうあの斡旋してたひと、いや実際斡旋してた訳じゃないんだけどね、斡旋ぶってただけ、別に何もしてないからねあいつ、あいつも産休だよ、旦那見た?結構いいのつかまえてんのよあいつー、なーんでだろうね、どうなってんだかほんと、わたしにもそろそろしあわせきていいころじゃないかしら、おーーーい、神様ーーー、私の事見逃してないーーー?、あ、部長すみませんうるさくして、でもここ女子の部屋なんで、入ってくんのやめてください、セクハラですよ、訴えますからねいい加減にしないと。ほんとに。、、、ふんっ!言ってやったわ、溜まってたのよ、今頃泡吹いてるわよあいつ、カニみたいに泡吹いてるわ、あーカニ食いてぇー、殻ごといきたい、それは嘘だわ、それは嘘だわ、ソ連は運送だわ、ソ連は運送だわ。」
場所はゴツイ車の中へ
男「ソ連は運送だわ、やっぱり、、、ふんっ、元ソ連の連中は何考えてるかわからんな、言葉が通じてるのかもわからん。」
車が止まる
男「おい、何してる?」
窓の外を見る
男「アベンジャーズだ、
いや違う、ワニだ、しかもあのワニ、首輪ついてる、首輪が着いてるワニが、降ってきてる、あいつも捕まえて、売りさばいて一儲けできるな!こりゃ!めでたいめでたい!宴だ宴だ!」
とんでもない着地音
男「ワニ無事か……?生きてろよ、生きてろよ、、、!
逆さに埋まってる……!逆さに埋まってる、逆さに埋まってる、流石にうなってる、さすがに唸ってる。」
場所は猛吹雪の山の中へ
男「さすがに唸ってるよ!何日も何日も、いつになったらまともなものが食えるんだよ!俺の腹はもう唸りに唸りまくってるよ!なに!?もうすぐ吹雪は止むだ!??何回目だよその言葉!聞き飽きたよ!もううんざりだ!日体大での練習ですらここまで苦しくなかった!おお神よ!救いは無いのか!ん?おお!見ろ!カニだ!カニが埋まってるぞ!奇跡だ!掘れ掘れ、ここだここ、カニだ...!」
男、がっつく
男「あ!?殻ごといくのが男だろうが!日体大じゃ皆カニは殻ごとだったよ!うめぇ〜!カニなんて食えると思わなかった...!ほらお前も、お前も食え食え、あ、ケチャップあるぞ、ん?ザリガニもあるの?いらないいらない、可食部すくないし、まぁ日体大じゃザリガニは全て可食部だったけどね、ん?どうした?おぉ、眠るのだけはいけねぇぜ、眠ったら夢が覚めちまう。」
男「元気かな、じゃないんだよ!」
女「うぉお、何、びっくりした」
男「どこに行ったんだよぉ...俺たちの...俺たちの...」
女「ゴクリ……」
男「広■■子ぉぉぉぉ……!」
女「やぁ〜っぱりか〜〜〜」
男「あんなに可愛かったのにさ、天使だぜ、天使」
女「あんたみたいなのがいたから、おかしくなっちゃったって話じゃないの?」
男「いいだぁろ!そんなの自由だし〜〜〜、」
女「う〜〜ん、元気かな〜……」
男「どうなんだろ...」
女「おやすみ」
男「おやすみ」
女、手紙を書いている
女「良さげかな、っと。」
女、少し歩いて郵便ポストへ、
女「思いよ、、、届け!」
袖から郵便屋が現れる
郵便屋「どるらりん!」
女「うわ、びっくりした」
郵便屋「いうほどびっくりしてないくせに、毎日毎日同じ時間にあらわれて、しかも同じ台詞を言ってお手紙投函して、彼氏さんにだっけ?」
女「そうです、、、」
郵便屋「大変だねぇお宅も、」
女「いいんです、好きでやってるんで、」
郵便屋「あのねぇ、横から口を挟むようだけど、手紙、かえってきたことないでしょ、一回も、」
女「……」
郵便屋「彼氏さん、もう帰ってこないんじゃないかい?いい加減目を覚ましなよ、せっかく終わったってのに、あんたがこんなんじゃ...」
女「約束...」
郵便屋「ん?」
女「約束、したので、帰ってきて、いっしょにごはんたべようって」
郵便屋「そんな口だけの約束なんてね……」
女「守ります!...あの人は、ちゃんと約束守れる人だから、だからわたしが裏切っちゃだめなんです」
郵便屋「……」
女「朝は私が味噌汁つくるから、ごはんをよそうの手伝ってねって...」
郵便屋「あのね……」
女「お昼はどっかに食べに行くのもいいね、ラーメンってやつ、たべたいな...」
郵便屋「…………」
女「夜は必ず食卓を家族で囲もう、私とあなたと、できたら子供とも...」
郵便屋「…………余計な口出しして悪かったよ...明日も、送りに来るかい?」
女「ええ」
郵便屋のバイク、走り出す。夕焼け。
袖から野球のボールやメガネ、紙飛行機などが飛び交う、さながら争っているようだが、平和。
女「フラワー、翻訳、花(の、に関する)。『―ポット』(植木鉢)▷ flower (英語では名詞・動詞)」
女2「ふぅん...」
女「あ、ごめん、聞こえてた?」
女2「あ、独り言だったのね、」
女「ごめん、別にだれかに伝えたいわけじゃないんだよ」
女2「はいはい、で、決まったの?」
女「『フラワー(flour)』は英語で小麦粉を意味する言葉。発音が『flower(花)』とまったく同じであるため、注意が必要...」
女2「おーーーい」
女「あ、ごめん、なに?」
女2「あんたの独り言どうなってんのよまったく...」
女「ブワッハッハッ」
女2「あんま照れ笑いのときに爆笑する人いないよ?」
女「あそうなの」
女2「で?決まったの?決まったんならはやくして、」
女「あ、そうだよねガッハッハッ、えーと、ここでいいんだよね」
女2「そう」
女、婚姻届に判を押す
女2「はぁ...」(内心ワクワクしているわけだ)
男「新しい地図があるということは、その1つ前の『新しかった地図』は、もう不必要になるということなんだよ。」
男2「なんの話?」
男「つまりだ、新しい地図ってゆうのは、その、『新しかった地図』を完全否定するものって訳なんだよ」
男2「つまり、古い地図はもう使わなくなるってことだろ?」
男「古いなんて言い方しちゃ失礼だよ」
男2「何に?」
男「そりゃ、伊能忠敬にだよ」
男2「なんでここで伊能忠敬がでてくるわけよ」
男「だってあいつ歩いて日本地図作ったんだぜー!」
男2「自分の自慢話みたいに言うなよ、お前は何もやってないの」
男「話がズレたけどさ、つまり、『新しかった地図』の権利も守ってあげようって話なわけ、」
男2「ふーん、それでお前の言い分は終わり?」
男「うん、終わり」
裁判官「被告人の最終陳述を終わります。」