12/4/2023, 7:49:16 PM
夢と現の狭間に 揺らいでは消えて
もう戻れはしない カゲロウの様に儚いあの瞬間を
今でも忘れられずにいるのでしょう
永遠を信じていた僕らは ヨルノトバリを游ぐ
紺色の羽が溶け合って すべてのノイズは消え去る
そんなやさしい夜だけを駆け抜けた
幼い僕らが作り上げたそんな世界は
不完全でやがて終わりを告げる
朝焼けに染まっていく空を
いつまでも いつまでも見つめ続けていた
10/16/2023, 11:54:42 AM
苦しくて仕方がなかった日々
泡のように消えたいと願った過去
消えない傷痕
干からびた心
誰かを強く恨んだ夜
雑踏の中、佇んで
白と黒の境界線
グレーに染まる世界
全てがどうでもいいと思えたあの瞬間
少しだけ、世界に光が差した
9/22/2023, 4:32:39 PM
闇夜を照らす星々の産声が
宙の海をやさしく包む時
聞き分けのない私の小さな舟をあやして
眠りにつくまでどうか子守唄を
月まで届けて欲しい
銀の泡で包んだこの想いを
鯨が歌った愛のうたを
淡い光が満たす
丸い水槽を腕に抱いて泣いていた
深い 深い 紺色の中で
微かに耳に届いたメロディー
夜が呼んでいる
8/18/2023, 8:03:17 AM
想い出 過去 記憶 幻想
後悔 選択 回想 追想
優しさ 温もり 声
青い夢 ゆりかごの腕 海の子守唄
郷愁 山の匂い ひだまりと猫
小さなプライド 頼りない栄光
今を生きたい私
地を這う諦めの悪い命
8/12/2023, 9:48:17 PM
目蓋の裏の秘密のプラネタリウム
真っ黒な君が友達を連れてきては集まって
可愛らしい演奏会を始める
星座をなぞる指先から奏でるシンフォニー
零れ落ちた金平糖がグラスに当たって
空に響くカンタービレ