野良猫

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4/28/2025, 5:34:26 PM

規則正しく鼓動を刻む
この胸の温もりは
いつかの幻を抱いて眠る
子供のままの夢を見ながら

星達にやさしい子守唄を響かせて
白い鯨が雲海を泳いでいく

砂浜を照らす月のように輝いて
あなたはとても眩しくて
もう会えないなんて 信じられなくて

今宵 可惜夜
刹那に煌めくは一瞬
瞼の裏 どうか焼き付けて

祈り、語り継ぐあなたへの鎮魂歌

3/21/2025, 5:38:21 PM

曇った空は晴れて どこまでも続く青

白い翼広げ 羽ばたく鳥は
光の向こう側目指し飛び立った

指先のシャッターが映し出す 君の横顔は
いつもどこか寂しげで とても綺麗だった

思い出というには まだ鮮やか過ぎて
届かなかった願いと 君の呼び声が
繰り返す日々に木霊して

胸を締め付ける この郷愁が
まだ抜け出せないでいる
君と見た景色の中で

いつまでも祈り続ける
記憶の海を泳いで
辿り着く光
夢見たまま


 

2/6/2025, 10:48:17 AM

螺旋を描く旋律は
暗闇を泳ぐ白い鯨

迷い見失って
求め彷徨う星の導

唄うはこの脚で
願ったのはこの世界の終わりか
絡まった糸を紡いで
ため息ひとつと零れた涙

どうにもならない夜を越えて
鳴いた朝を迎える

8/15/2024, 1:52:04 PM

鼻をくすぐる潮騒と
静かに繰り返す海の鼓動だけが此処にある

真っ黒に染まったキャンバスを
泳いで 泳いで 泡になってしまいたい

空に浮かぶ三日月が 溶けては照らす
優しく頬を撫でるような 光
水面で揺れる 両の腕で抱いて

銀の羽広げて駆け抜けてゆく
星より輝いて 深く 遠くへ
さざなみはそっと息を吹きかけて
濡れた肌にはり付いた白いドレスを靡かせた

6/3/2024, 1:57:50 PM

流れゆく紫の雲を目で追い掛けて

こんなものかと 思わず漏れ落ちた独り言


変わらない 街のネオン

どこか他人事の様で


見送ったあなたの背中

同じ色に染まることのない待宵

静かに瞬く星たちに

さよならとおやすみを告げて

ゆっくりと歩き出した

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