12/7/2025, 4:02:44 AM
濃紺のキャンパスに白の絵の具を降らせたら
柔らかな灯火への道標を照らして
足跡を繋ぐ 途絶えぬ鼓動
指先で描いた夢語る地図を
歌い紡ぐ旅人よ
その言霊に往く先を映して
4/28/2025, 5:34:26 PM
規則正しく鼓動を刻む
この胸の温もりは
いつかの幻を抱いて眠る
子供のままの夢を見ながら
星達にやさしい子守唄を響かせて
白い鯨が雲海を泳いでいく
砂浜を照らす月のように輝いて
あなたはとても眩しくて
もう会えないなんて 信じられなくて
今宵 可惜夜
刹那に煌めくは一瞬
瞼の裏 どうか焼き付けて
祈り、語り継ぐあなたへの鎮魂歌
3/21/2025, 5:38:21 PM
曇った空は晴れて どこまでも続く青
白い翼広げ 羽ばたく鳥は
光の向こう側目指し飛び立った
指先のシャッターが映し出す 君の横顔は
いつもどこか寂しげで とても綺麗だった
思い出というには まだ鮮やか過ぎて
届かなかった願いと 君の呼び声が
繰り返す日々に木霊して
胸を締め付ける この郷愁が
まだ抜け出せないでいる
君と見た景色の中で
いつまでも祈り続ける
記憶の海を泳いで
辿り着く光
夢見たまま
2/6/2025, 10:48:17 AM
螺旋を描く旋律は
暗闇を泳ぐ白い鯨
迷い見失って
求め彷徨う星の導
唄うはこの脚で
願ったのはこの世界の終わりか
絡まった糸を紡いで
ため息ひとつと零れた涙
どうにもならない夜を越えて
鳴いた朝を迎える
8/15/2024, 1:52:04 PM
鼻をくすぐる潮騒と
静かに繰り返す海の鼓動だけが此処にある
真っ黒に染まったキャンバスを
泳いで 泳いで 泡になってしまいたい
空に浮かぶ三日月が 溶けては照らす
優しく頬を撫でるような 光
水面で揺れる 両の腕で抱いて
銀の羽広げて駆け抜けてゆく
星より輝いて 深く 遠くへ
さざなみはそっと息を吹きかけて
濡れた肌にはり付いた白いドレスを靡かせた