野良猫

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理由のない不安が
押し寄せる
消えない雨雲のように

曇ったガラスが覆い隠す
物憂げな空
心、沈む、灰色に染まる
声も出せず、雑踏に紛れて
振り出した雨に傘もささずに

許せない感情を
どうか受け入れてと
扉は開かない
鍵は見つからないまま
冷え切った指先が触れた
居場所のない虚無感を抱いて

伝い落ちる雨粒の行き先は誰にも告げず
この手を引いてと傲慢に願っていた
終着駅はわかっているのに
不恰好な唄を鳥は歌い堕ちる
答えの無い問いにいつかを夢見て
それでも捨てられないガラクタばかり増えていく

ここは雨の街
彷徨う亡霊のような危うげな存在感で
色の無い空が支配する
抜け出せない迷路のように

2/25/2026, 6:46:37 PM