星乃威月

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7/22/2025, 8:11:31 AM

光り輝く流れ星の軌跡に乗って

目指す星へ、強い願いを抱えて

夢の大海へ飛び込む


幼き頃に見た、空いっぱいの流星群

青い流れ星が、空を横切る


あの頃に思い描いた

サッカー選手になってゴールを決める夢や

世界チャンピオンになる希望

夢のその先を思い描くたび

胸の奥が熱く高鳴る


純粋な心に背を押され

前へ前へと

見えない明日へ、足が進む


懐かしい純粋な心に導かれ

幼き頃の夢に近付けそうな気がして

夢に向かって走って行く


流れゆく星

その光を掴んで、夢を追いかけて




ー星を追いかけてー

7/20/2025, 11:47:00 AM

今を生きる

今を生きている

今を見つめて生きている


大地を1歩1歩踏み締めて

今、この瞬間をひたと見つめ

今、この一瞬を噛み締めて

日々を確かに生きているんだ


だから、私はここにいる


悔いのないように

今、この瞬間を生き抜いて



ー今を生きるー

7/20/2025, 9:22:37 AM

真夏の炎天下、砂のグラウンド

空は晴れ渡って、日陰が全くない

砂地の陽炎がユラユラと揺らめく


周りは大勢の観客に囲まれ

ザワザワと音が反響して聞こえた


至るところから、期待の視線が突き刺さる

足にも、熱が伝わる


熱い風が吹き付け、砂煙が立ち込めている

乾いた砂の匂いが、鼻を刺す

肌がヒリヒリして、汗でじっとり濡れる


目指すは、世界一の空

練習の時から愛用している棒

相棒を握り締めて、世界の天辺を目指すんだ


観客のざわめきが聞こえる

大勢の歓声が、次第に湧き上がる

手拍子が重なってゆく──


「行け!マナト!やったれー‼」


大声で叫ぶ、父の声がする

キラリと涙を流した母の思いを感じる


「世界を、取れー‼」


息を飲み、手を握り締めた観客

感極まった声が永遠に響き渡る

観客たちの思いに、胸が燃え、背中を押された


天高くそびえ立つ棒を越えれば、世界一

観客の期待に応えるため、家族の支援に応えるため

自身の栄光を塗り替えるため──!

意識を切り替え、一点集中に徹した


心臓が高鳴り、体全体に力が漲る


『飛べ!飛べ!飛べ!飛べっ‼』


棒を高々と掲げ、世界一の空を見上げた


「スタート……」


合図と共に、天へと向かって駆け出した


『走れ!足を、もっと速く!

 胸を突き出して、天に向かって!』


目の前の天高く聳える棒に向かって

俺は全速力で走り抜けた


『行け、行けっ、行け!行けっ‼』


勢い良く地面に棒を突き刺す

握り締めた棒をしならせ、体を捻らせる


『飛べ、飛べ、飛べ!飛べっ‼』


空高く掲げられた棒に、体が届いた


『越えろ、越えろ、越えろ!越えろっ‼』


どうなったのだろう……?

俺は、いったい、何をしてたんだ……?

確か……遥か高く、遠い空を、目指して

懸命に、懸命に、練習してきた……


──あれ……?

その後、どうしたんだっけ?


頭がボーッとする

思考が回らない

この暑さのせいなのか、疲れのせいなのか……

意識が遥か彼方へ持って行かれたかのよう


気が遠くなる、体が軽くなる

まるで、全身の力が抜けたかのような感覚

羽が生えて、空を飛んでいるかのような感覚に襲われた


遥か彼方で、誰かが呼んでいるのか……?


緩やかに、羽が生えたかのように、宙を舞っている

暫くの間、空高く、体がフワリと浮かんでいるようだった




ー飛べー

7/18/2025, 1:17:37 PM

今日は、大売り出し

全ての商品が半額以下で買える

貴重な一日だ


「なぜ、こんなに安い?」

「これが、この値段で⁉」


歓喜の声が

あちらでも、こちらでも、湧き起こる


「今の内に、買溜めしなきゃ~」


店内中を駆け回るから、大忙し

あれが足りない、これはまだ

頭の中も、大忙し


売り尽くしセール

年に数回あれば良いのに

なかなか無い機会だから

貴重な体験だ


『今度は、何を買おう……』


買えば買うほど、夢が膨らむ

財布の底は、尽きかけてるが

『もっと、もっと』という意欲は、尽きない


衝動買い──

この感覚に陥ったら最後

お金が尽きても、また買いたいだろうな……




ーspecial day ー

7/18/2025, 8:12:53 AM

炎天下

ソヨソヨと日差し遮る木々の下、葉が靡く

涼しい風がそよいで、優しく肌を撫でた

赤く火照った体

徐々に羽のように軽くなる


ここは天国か?


羽が映えたように安らぐ

自然と一体になれた気がした


幸せだ

◇─◇─◇

ジージー、ジージー……

微かに聞こえる、懸命に鳴く蝉の声

コンコン、コンコン……

永遠と湧き出る、清らかな湧水

サラサラ、ソヨソヨ……

草木を撫で流れる、小川のせせらぎ


目を閉じれば、木々が生い茂る森の中

大自然の中に居るかのようだ


小鳥の囀りは、もはや子守唄か?

◇─◇─◇

青々と生い茂る深緑の葉の隙間

燦々と降り注ぐ真夏の太陽

光に照らされ、目が眩む


夏空を背景に、青々と映える入道雲

上は天使のように真っ白なのに

下は灰色かかっている

天まで届きそうな、大きな大きな入道雲

既に下の方では

今にも雨が降り出していそうだ


あれは、大きな巨人兵か鬼か?


天の使いかのように、雄大と流れゆく

◇─◇─◇

頭上は、雲ひとつない晴れた空

暫し時を忘れる

ゆっくり、ゆっくり……と


この一時が

この自然溢れる眺めと景色が

この場所が

永遠に続けばいいのに……と

切に願えてならないのだ


けれど……

月日は巡り、季節も巡る

時代と共に、人工物へと移り変わる


どんなに願っても

幼き頃に見てた景色は

もう、二度と手に入らない……


分かってる

分かっていながら

昔の純粋だった景色や心を切に求め

心の拠り所にしてしまうのだ

◇─◇─◇

もう、変わらないでいてほしい……


抱いた気持ちは

未だに拭いきれはしない


このまま、時が止まればいいのに……


唯一昔に思い馳せられる場所

心の拠り所となる自然は

今もこのまま

永遠に残っていてほしい……


天を仰いで、まだ見えぬ星へと切に願った


大自然溢れるこの地球を

このまま守っていてくれ……と




ー揺れる木陰ー

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