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2/1/2023, 12:58:36 PM

 大人はブランコには乗れないと

 大人になって初めて気づく

 子どもの時だけの特権

 もう二度と乗れぬと知っていたなら

 もっとブランコに乗っていただろうか

 高い高い空へと、力強く漕いでいけただろうか

 私は首にロープをかける

 人生の最期がブランコなら

 ほんの少しだけでも報われるのではないか

 あの日見た、真っ青な空へと昇っていけるのではないか

 

1/30/2023, 10:05:41 AM

 あなたに届けたい、この気持ち

 あなたに届けたい、この感情

 あなたに届けたい、このハート

 あなたに届けたい、この心臓

 ねえ、君は聞いてどうこたえるのかな

 ねえ、君は知って何を想うのかな

 ねえ、君は受けとってくれるかな

 ねえ、君は驚いてくれるかな

1/29/2023, 12:40:28 PM

 I LOVE……。

 この後に続く綴りを、僕はまだ知らない。

 いつか、それを知る日がくるのだろうか。

 埋まらないピースを求めるように、もがいて、足掻いて、眠れない夜を苦しんで。

 そしてようやく、見つけたんだ。希望の鍵を。

 それは君の心だって開けられるような、魔法の鍵だ。

 カチャリと音を立てて、固く閉ざされていた扉が開く。

 誰もいない部屋、テーブルの上に無造作に置かれている郵便物。

 ああ、これでLOVEの続きを言える。

 やっと知ることができたよ、君の名前。

1/28/2023, 11:17:47 AM

 街へ行こう。特に理由はないけれど。

 街へ行こう。目的地もまだ決まってないけど。

 人混みに揉まれて。

 どこかの屋台から漂う匂いに浮き足立って。

 買う予定はない服を延々眺めて。

 普段は使わない凝った文房具なんかに興味を持っちゃったり。

 そんな、何もない、でもかけがえのない時間を味わいたいから。

 街へ行こう。

 街へ行こう。

 ……その前にまずは、お布団から出よう。

1/27/2023, 1:15:58 PM

 昔から、親からも友達からも、優しくされたことなんてなかった。

 だからきっと、自分も人に優しく接することが出来ない人間なのだろう。だって、優しさというものを知らないのだから。

 転校して新しい学校、みんなから指をさされて笑われて、ひとりぼっちでいる君があまりにも惨めで可哀想で。

 見てられないから、話し相手になってやった。

 教科書を隠されて、どうして黙っていられる? 見つかるまで探してやった。

 そんな感情を殺したような瞳で菓子パンを齧って、作った人に失礼だろう。一緒にお昼を食べてやった。

 情けない存在。誰も優しくしてくれないのなら、自らが尖って生きていくしかないというのに、それすらしない。

 自分とは正反対な君を見ていると、怒りと邪悪が混ざったような感情が、グルグル心を渦巻いて、声をかけずにはいられなかった。

 そんなある日、君は言った。

 ──は、優しいね。

 優しい? 自分が? 哀れみと同情でつき合っていたこの毎日は、優しさに溢れる日々だったのか?

 優しさを知らない自分は、この行動が優しいのかどうか、判断が出来なかった。

 そしてそれは、君も同様だ。哀れみの感情を、優しさと勘違いしてしまっただけかもしれない。

 正解なんて分からないが、ただ一つだけは言える。

 このお節介だけは、どうにも辞められそうにないことを。

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