1/12/2025, 1:40:44 PM
『あの夢の続きを』
前に見た夢の場所。
その場所にそっくりなところにたどり着いた。
道路標識、踏切、蔦が生い茂った家、遠くの山に落ちる日。
あの夢と同じなら、眩しい夕日の先に君がいるはず。
今度こそ声をかけるために走り出した。
1/11/2025, 10:39:34 AM
『あたたかいね』
「ありがとう」
ふいな言葉に目頭が熱くなる。
当たり前のことをしただけだ。感謝をされるほどではない。
だけれども、少しは役に立っていることをしているという自覚が心の底から湧いて出た。
社会の歯車としての自分に、心が宿ったようだった。
1/10/2025, 10:39:27 AM
『未来への鍵』
若いから何でもできると思わないで欲しい。
大人は無責任にそんなことを言う。
未来への鍵を持っているって?
たとえその鍵を持っていたとしても、どの鍵穴に合うかわからないの。
1/8/2025, 10:38:54 AM
『Ring Ring...』
通知がなったので受話器を取る。
厳密に言えば、受話器を取る仕草をする。
それで相手と繋がるのだ。
「また音声だけ? 古臭いレトロな趣味をしているね」
いいじゃないか。
君の声に集中したいんだ。
1/7/2025, 1:22:18 PM
『追い風』
背中を押されるのを感じる。
励ましてくれているようにも思える。
息はあがっているが、大したことはない。
ゴールまであと少し。