1/10/2025, 10:39:27 AM
『未来への鍵』
若いから何でもできると思わないで欲しい。
大人は無責任にそんなことを言う。
未来への鍵を持っているって?
たとえその鍵を持っていたとしても、どの鍵穴に合うかわからないの。
1/8/2025, 10:38:54 AM
『Ring Ring...』
通知がなったので受話器を取る。
厳密に言えば、受話器を取る仕草をする。
それで相手と繋がるのだ。
「また音声だけ? 古臭いレトロな趣味をしているね」
いいじゃないか。
君の声に集中したいんだ。
1/7/2025, 1:22:18 PM
『追い風』
背中を押されるのを感じる。
励ましてくれているようにも思える。
息はあがっているが、大したことはない。
ゴールまであと少し。
1/6/2025, 1:30:18 PM
『君と一緒に』
君と一緒に、同じ時間を歩めるものと思っていた。
幼い君と一緒に遊んだりしたね。
君が危ないところに行こうとしたときは、よく止めたもんだ。
今でも、夜更かしする君をベッドまで連れていくのは僕の役目。
だから、だから。
身体が思うように動かないのが、ふがいない。
そんなに悲しそうな目をしないでおくれ。
そう訴えたいのに、
「にゃー」
としか出てこない。
1/5/2025, 10:23:44 AM
『冬晴れ』
空気が澄んでいるこの時期にだけ、見られる星がある。
あなたが教えてくれた星。
別れたのに思い出させるのはズルいよね。
あなたの方は私が教えた花を見て、思い出したりするかしら。