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9/13/2023, 12:20:00 PM

『夜明け前』

なんかこう、言葉にできない良さがあるよね。
空が不思議な、幻想的な感じというか。
それに、町が静かなのもいい味出してる。

いつか夜明け前の町を、一人のびのび歩いてみたいなぁ。
多分、タブレットの空き容量が写真で埋まるよ。

9/12/2023, 12:35:57 PM

『本気の恋』


例え、歪んでいようと、紛れもなくこれは恋だ。
叶うことのない、そんな恋。

「どんなコメント送ったら反応してくれるかなぁ…………金欠だからなぁ…………」

推しのVtuberの配信を見ながら、送るコメントを選ぶ。

[いつも見てます。ありがとうございます。大好きです。]

君が反応しなかろうと、構わない。

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歪んだ感情でも、皆はわたしを愛している。
正確には、『アバター』を愛しているのだけど…。

「続いてのコーナーは~!質問コーナー~っ!!このコーナーは…………」

送られたコメントを見つつ、いつも通り元気に喋っている時、一つのコメントが目に入る。

[いつも見てます。ありがとうございます。大好きです。]

色はなくても、反応できなくても、ちゃんと届いてるよ、その言葉。

9/11/2023, 1:02:39 PM

『カレンダー』



「……はぁ。」

ソファーが揺れる程勢い良く座る。というか飛び込む。
で、こんな行動にもワケがある。
今、俺はクソ程疲れている。
なんでかって……

「グループ活動、ほんっとクソ……。」

学校でグループ活動があった。それも生徒が個人個人でグループを作る奴。
こんな協調性、発言力、やる気共にゼロな奴、だぁれも引き取りゃしない。

「消える、か……。」

SNSで時々、『消えたい』と言う奴が居るが、俺の場合もう既に消えているから消えようがない。というか寧ろ知られててほしい。いや、皆俺の事を知ってて無視してるのは知ってるんだが。

「…頭痛ぇ…………」

俺が皆から、『居ない者』扱いされたのはいつからだろう。そんなの、今更知ったって何にも変わらない。
誰からも。家族も、同級生も、お偉いさんも。
みぃんな、見て見ぬ振り。ここまで来ると、逆に清々しい。
誰にも気を使わず騒げるし、逆に助かる。

「……多分、小学生の頃か。」

形だけの勉強机に乗ったカレンダーを見つめ、呟く。
あの勉強机、今はゲームとかパソコンの作業とか、そういう事にしか使ってない。
正直、授業だけで十分理解は追い付く。というか先を越している。
…俺の頭が、学校にとって場違いなだけなのだろうが。

「だから何なんだ。…………知るか。」

最近の会話は、自問自答しかしていない。そうでもしないと気が狂う。
もう、手遅れだろうが。
脳に悲観的な思考がカビの様に付く。
棄てられた?罪を犯した?気味悪がられた?何かおかしい点があった?

「っ…く、うっせぇ、何なんだよ…………。何なんだよ……!」


怒りが少し混じりながら、またカレンダーを見つめる。
俺の部屋に見所が全くないからなのだが。

「…っ、まだ月曜かよ………っ、はぁ…。」

もう、疲れた。何もしていないのにも関わらず。
それでも、まだ頭はズキズキ痛む。

9/10/2023, 11:26:37 AM

時々、小さいころに戻りたいと思う。
小さい時、当たり前のようにあった物を、どこかで無くしてしまった気がするから。

小さい時は、自信に満ち溢れていた。
小さい時は、楽しさに満ち溢れていた。
小さい時は、時間がたくさんあった。

……あ、あと。

小さい時は、お年玉を貰えていた。
小さい時は、クリスマスプレゼントも貰えていた。

……それが無くなるのは当然だけど。

『喪失感』

9/9/2023, 12:44:52 PM

『世界に一つだけ』

あなたという人間は、世界に一人しかいない。
見た目がどんなに似ていようと、性格が似ていようと。
”同じ”にはなれない。
それは、私が一番知っている。

私は、演技が得意でね。
時に優等生を演じ、時に聖人を演じていた。
でも、”本物”には成れなかった。
だってそうでしょう?
優等生に成れるほど私に才能も無いし、聖人に成れるほど私の心根は優しくない。
当然よ。

…どんなに周りより劣っていても、どんなに周りより穢れていても。
あなたという人間は、世界に一人しかいないの。

だから、泣かないで、私。

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