5/26/2025, 11:58:04 AM
君の笑顔が僕は1番好きだった
それでも天邪鬼な僕は照れ隠しから
君の喜ぶ言葉をかけたことはなかった
こんなことなら普段からもっと
愛情を伝えればよかったんだ
病室のベッドの前
冷たくなった君の手を握りながら
何度も繰り返す名前が
もう君の耳に届くことはない
こんな僕の姿は
遠くにいってしまった君に
情けなく映るだろうか
『君の名前を呼んだ日』
No.11
5/25/2025, 1:50:59 PM
天気が悪いと思い出す
いつだったか
僕自身の本当に気がついた
あの頃のことを
ああ
僕の代わりに空が泣いている
これを拭える人が
この先
現れることはあるんだろうか
『やさしい雨音』
●No.10
5/23/2025, 4:23:37 AM
ふと思い立って
これからは引き算をしながら生きることにした
いつの間にかしていた厚化粧をやめて
背伸びをして購入していた
ブランドの服やカバンをやめて
仕事中に常にできる自分であり続けることをやめて
そうしたらなんだか見える景色が違う気がした
無意識の背伸びをやめたそこには
等身大の私がいた
『昨日と違う私』
●No.9
3/27/2025, 6:43:15 AM
一生懸命やっていたはずだったのに
何もかも無くなった
それでも時間は無情に進むから
毎日の生活に必死だ
足早に歩いていた
街中の一角に目が止まる
どこかの幼稚園の
子どもが書いた絵が並ぶ中に
虹のかかった晴れやかな空の一枚
今の僕にも、また
橋はかけられるんだろうか
『七色』
●No.8
3/15/2025, 1:17:47 PM
歩いていた私の脇を突風が吹き
一瞬で駆け抜けた
その後の3週間で
週1回見かけた黒い蝶々
この胸騒ぎはなんだろう?
どうか気のせいでありますように
『心のざわめき』
No.7