7/4/2025, 3:55:25 AM
誰1人として
僕を知らない場所へ行けば
何かが変わるんだろうか?
だとしたら一体どこへ?
皆目見当もつかない
どこまで行けば
僕は
『遠くへ行きたい』
6/30/2025, 7:15:11 AM
いっそのこと
最初から何もなかったように
この広く大きい水の中に
沈んでしまいたい
『青く深く』
No.25
6/28/2025, 11:40:09 AM
法事に帰った実家の縁側で
麦茶を飲みながら夕涼み
まだこの時期なら
陽が落ちれば
昼間の暑さも
少しは和らいでくれる
やがて来る灼熱を乗り切れるかは
また別の話し
『夏の気配』
●No.24
6/26/2025, 11:16:58 AM
長患いをしていた私
終わりの時が近づいた今
傍らには手を握る彼
静かな時間が流れる
「幸せだったよ、ありがとう」
「こちらこそ」
だんだんと瞼が重くなり始める
伝えなければと必死になる
「大好きだよ、おやすみ」
精一杯の笑顔とありったけの愛情を込めて
言い切ったと同時に意識を手放した
『最後の声』
No.23
6/22/2025, 1:43:53 PM
起きた途端のダルさと熱に
休みの連絡を入れて
ベッドに体を沈みこませ目を閉じる
こういう時に限って
夢見が悪いことの自覚はあった
なかなか眠れない
しばらくして玄関から音がする
きっと合鍵を持っている彼だろう
時刻を見れば彼は昼休みの時間だ
心配して来てくれたのだろうか
ノックとともに声をかけ部屋に入ってきた彼
「大丈夫じゃなさそうだな。
食欲があるなら何か作る」
言い置いて部屋を出ていこうとした
彼の服の裾を無意識に掴んで
『どこにも行かないで』
●No.22