カルフール〈 𝑪𝒂𝒓𝒓𝒆𝒇𝒐𝒏𝒓 〉

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3/6/2025, 12:47:04 PM

それは夏の花火の後の焦げた匂いだったり
それは茹だる暑さの合間の涼風だったり

それは紅く色付いた綺麗な葉だったり
それは夕暮れの少しの肌寒さだったり

それは淡く光る白い雪の粒だったり
それは底冷えするぐらいの強烈な冷気だったり

それは大陸からの黄色い砂の粒だったり
それはうららかな春の訪れだったり



『風が運ぶもの』
●No.6

2/16/2025, 12:57:20 PM

カーテンの隙間から差し込む朝日に
気がついて目を開いた

目覚まし時計を見る
仕事が始まる時間だった



『時間よ止まれ』
●No.5

2/14/2025, 4:41:04 AM

下を向いて静かに涙を零している
その背中をしばらく見守っていたけれど
たまらなくなって、つい
その手を握って寄り添ってしまった

突然のことに驚く君
それでも僕は君の
どんな気持ちにも
寄り添いたいと思うんだよ



『そっと伝えたい』
●No.4

2/4/2025, 11:41:46 AM

忙しい日々の合間に準備を重ね
ようやく今日のこの日を迎えられた

普段より着飾った僕
きっと、もうすぐ現れる君も
とても綺麗なんだろう
ほんの少しの緊張と
たくさんの喜びに、心が溢れている

背後にあった大きな扉が開いて
現れた君
これから先をともに生きる
君に捧ぐ



『永遠の花束』
●No.3

1/29/2025, 7:28:09 PM

暑さを凌ぐためにと、入ってみた木陰
しばらく休憩して進むつもりだったのに
よく見ると自分の足が影に縫い付けられ
身動きが取れなくなってしまっていた

ここを出て進みたい
でも進めない
必死にもがいて抜け出そうとする
焦れば焦るほど絡め取られてしまう

どのぐらいの時をここで過ごしたんだろう
いつしかもがくことすらできずに
うずくまってしまった

誰か助けて 気がついて
私はここにいるよ



『日陰』
●No.2

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