魔法
笑顔になれる魔法
綺麗になれる魔法
でも1番の魔法は貴方自身の笑顔ではないだろうか?
笑う門には福来るということわざがある。
たくさん笑えばそれだけで一日が少し晴れやかな気分になる事だって大いにある。
かと言って無理に笑うのは一番タブーだ。
大事なのは心から笑える瞬間を1日でも多く作れること
貴方が笑えば相手も笑ってくれる。
鏡は先に笑わないし行動しない。
今の時代は魔法はかけられるのではなく自分からかける側にまわれるかがいかに重要であると私はふんでいる。
だって生まれた時から奇跡という魔法が貴方には
かかっているのだから。
ひそかな想い
恋心、乙女心に良くこの言葉は使われる。
恋愛感情として心にひっそりと留めておくのは奥ゆかしい日本人ならでは感情なのかもしれない。
秘かな想い、密かな想い
だがことばは同じでも漢字を使えば全く意味も異なるのもまた面白いと感じる。
秘かな想い 人に知られたくない自分の胸にひめた想い
密かな想い 自分の心の中で人知れず思ったり考えたり
する思い
どちらにも共通することは儚さゆえの感情の高鳴り
だと私はふんでいる。
もどかしさはあるが言葉に出すのは恥ずかしい。
それも文章の言葉にしては美しい表現の仕方ではある。
国語の先生は奥ゆかしい人が多いように思える。
まるで言葉が踊っているように話す人もいるだろう。
私もそんなふうになってみたいものである。
あなたは誰
鏡にこの言葉を問いかけては絶対だめ。
昔からの言い伝えで精神が崩壊するわよ。
と両親は言う。
ただの都市伝説だ、そう私は思っていた。
この時までは。
私の部屋には昔お祖母様から頂いた古い姿見が隅の方に置いてある。
全体的に金で統一され一見何処にでもある普通のかがみだったが、私はその鏡を人目見た時から少し不気味さと違和感を感じていた。
明日は友達と2泊3日で関東地方に旅行する予定があるので今日は早めに寝よう。
そう思い布団に潜り目を閉じた。
旅行当日私は早めに起き支度をしていた。
ふと鏡の方を見ると前見た時はなかった黒い汚れが
ついていた。
なんだろうと思いタオルで拭いてみる。
タオルを見ると炭のようなものがついていた。
だがうちの家では炭など置いていないのだ。
私は不審に思いいつも台所でご飯を作っているであろう
お母さんに声をかけに向かった。
「お母さん、なんか変な汚れがついてたんだけど、、」
だが寝室にも台所にも母親の姿が見えない。
「こんな時にどこ行ったのよ、、」
待ち合わせまで時間が無いので不満げに声を漏らしながら仕方なく鏡の傍に置こうと部屋に戻る。
扉に手をかける。
「ん?あれさっきこんなに開いてたっけ?」
違和感を感じ何となく鏡がある場所に目をやる。
そこには見知らぬ子供が不気味な笑みを浮かべながら鏡と向き合っていた。
私は恐怖でその場に立ちすくむ。
声を出そうとするが怖すぎて口をパクパクさせるだけしかできない。
ふと見知らぬ子共がこちらを振り向く。
その顔はこの世のものとは思えないほど肌が青白く
目が充血しているだけでなく
不気味に張り付いたような笑顔だった。
その子供は表情を変えず私に向かって言葉を話す。
「ねぇ、あなたは誰」
「連れて行ってもいいの?」
「楽しいよ向こうは」
「えっ、、、、今なんて」
「向こうって、、、、なに、、、どういう意味」
頭が恐怖で機能していないが身の危険を感じる。
直感でそう思った。
見知らぬ子供は手を広げ「一緒に行こ」と近づいてくる。
「いや、、、、」
「や、、、、めて!!!」
「来ないで!!!!」
頭ではそう思っていても声が出ず足がすくむ。
見知らぬ子供はケタケタと笑いながら近ずいてくる。
「い、、、、、や、、、、、」
「た、、、、、す、、、、」
「け、、、、、て」
「いやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
「ねぇ、ちょっと、、、」
「○○!だいじょうぶ!!」
はっ、私は母親の声で目を覚ます。
どうやら夢みたいだ。私は胸をホッとなでおろす。
手には何故かおばあちゃんの形見の破片を握っていた。
「うなされていたわよ、ところで待ち合わせ時間とっくに過ぎてるけど支度はしなくていいの?」
「えっ?うそーーー」
私は飛び起きて時計を見る。
「に、、2時間過ぎてる」
私は直ぐに友達のLINEを確認した。
だがそこに書かれていた文章に目を見開く。
「○○が事故にあった、意識不明の重体って」
「私も待ち合わ場所に来る途中通り魔にあって
右足刺されて殺されそうになって警察の方が助けてくれて今病院にいる」
「このLINEが見れたら今すぐ緊急病院に行って
ほしい」
えっ、なんで、、、、
私の頭は混乱していた。
昨日まで元気にしていた友達が、、、
事故で意識不明???
来る途中に通り魔から刺された???
意味がわからない。
ふと今朝の見知らぬ子を思い出す。
「あの子の言葉、、まさか、、、」
私は直ぐに否定をするが今の状況と重なりすぎている。
でも私は無事だ。どこも身体に異状がない。
私は手に握っているおばあちゃんの形見の破片に目線を送る。
「守って、、くれたのかな、、おばあちゃん?」
「ありがとう、、、」
私はギュッと形見を握りしめ病院へと立ち上がった。
手紙の行方
幼い頃 まだスマホが普及してなく手紙でのやり取りが
学校では流行っていたときの話。
当時の私は字を書くのがとても苦手だった。
ノートのマスの中に収まるように書くように鉛筆を握るが力が入りすぎて手が震え思うように動かなかった。
でも先生は私の字を可愛らしいと言ってくれた。
大人になった私は先生からの言葉はもちろん相手を傷つけない為に気遣って言ってくれたんだと安易に分かる。
それでも当時の私はその言葉がとても有難かった。
ある日先生から最近流行りの文通のやり取りについて
どう思っているか聞かれた。
無論先生は私は字が苦手な事を知っているので気遣ってくれたのだろう。
私は素直に苦手だと答えた。
でも私は長文は苦手だが短文はそんなに苦ではなく
むしろ絵を取り入れながら出来るので得意だと先生に教えてあげると先生は何故か微笑ましく私を見てきた。
私はおかしな事を言ったのだろうか?
そんな顔をしながら先生を見ると先生が口を開く。
先生と少し長文の練習の為に手紙のやり取りをしてみないかと提案された。
私は今まで見せたことの無い嫌な顔をする。
それを察したのか先生は可愛いぷくぷくシールを毎回
貼ってくれると約束してくれた。
ホントだろうか、嘘であれば「うそつき」と
さけんでやる。
それから1ヶ月先生との文通のやり取りがはじまった。
やり取りって言っても今日の遊びの内容やら可愛いぷくぷくシールの情報などだ。
最初は楽しくもなくひたすら書きなぐるように文を書いて先生のやる気を無くしてやろうと意気込んでたが先生はどんな文字であれひたすら褒めてくれた。
またちょっとした豆知識を最後の文に書いてくれていたので毎回見るのが楽しかったし先生との文通が楽しみになっていった。
そして最終日、私はいつも通り朝先生からコソッと渡された手紙を読む。そして帰りの会後に手紙を書き、職員室の先生の元へと持っていく。
「今日のお手紙長かったけどいつも以上に沢山褒めてくれたな。」
幼い私は 文が難しすぎて読めなかったが絵が沢山手紙には描かれてありニコちゃんマークも沢山あった。
私はこれまでの成果を見せるためにいつも以上に手に力を込めて書く。一つ一つ線をかき言葉が伝わるように
「せ、ん、せ、い」
この文だけで鉛筆は5〜6本ほど折れている。
すでに手は鉛筆の芯で真っ黒だ。
それでも想いを込めて先生への手紙を書く。
「あ、、、、り、、、、、」
「が、、、、、、」
「と、、、、う、、、、」
私のお気に入りのシールが沢山貼ってある封筒に入れ先生の元へと駆け足で向かう。
職員室に行き先生の名前をいつもより大声で叫ぶ。
周りの先生たちの目は大きいけどそれでもいい。
ふと周りの先生たちの間で小さくなっている先生を見つ
けた。
私は駆け寄り先生に手紙を渡す。
「はい!これあげるぅ」
もちろん宇宙一最高の笑顔という贈り物で。
職員室から自分のクラスへと歩を進める。
顔は笑顔なのに心がザワザワする。
私は胸をぎゅっと手で押える。
この感情何、、、
「先生、、、、からのお手紙、、、、もう、、、、
もらえないの、、、、、、」
突然顔からお水があふれだす。
袖口で顔を覆うがとまらない。
先生の言葉がうれしかった。
先生の絵が好きだった。
手紙を渡した時の先生の喜ぶ顔がもっと見たかった。
だけどもうその瞬間はこない。永遠に、、、
その事実が重くのしかかる。
すると奥の廊下から走ってくる先生の姿がみえた。
次の瞬間私は暖かい温もりと肩が濡れた感触があった。
「せ、、ん、、せい?」
私はびっくりしたけど顔を見るとなんだか水で濡れてるみたいだから先生の頭をよしよしする。
先生は言葉を紡ぐ。
「ありがとう」と
私は先生の言葉を理解できないがその代わり大きく頷き
先生に1番に伝えたかった言葉を言う。
「うそつきじゃなかったね」と
その言葉に先生は今日一番の笑顔を見せてくれた。
それから私のクラスでは学級日誌といって生徒1人ずつに日記を書くノートが配られた。
先生は子供達に自分たちの思ったことを1日1回書いてねと伝える。
クラスメイトは不満や不平を言う子や嬉しくて飛び上がる子など反応は様々だ。
以前の私では不満を言う側だっただろう 。でも今は、、
先生と目が合う。
先生は普段と変わらずとても優しい目で私を見てくれた
あの時と変わらずに、、、、
私はそんな先生が大好だ。
あぁ、言い忘れてた。
あの手紙の返事がまだ来ない。
もし先生に会うことがあったら伝えといて欲しい。
「てがみのお返事まだーーー?」と
輝き
輝きとは誰でも平等にあり、自身がそれに気づいて活用出来るかによって見え方が変わってくるのでは無いかと思う。
芋虫に例えると分かりやすいが芋虫の最初はご存知だろうか?
芋虫は最初小さな卵から始まり羽化する時期を経て蝶々に変わっていく。
人間もまた同じである。
努力という言葉をどう捉えるか、また自分が得意な事をどう伸ばしていくかが重要なのかもしれない。
成功は一瞬では起きない。だが、毎日の積み重ねに
よって可能性を変えるのも事実ではある。
羨むのもいいが自分にフォーカスして見てほしいと私は思う。
だってそのままの貴方こそが原石であり輝ける存在なのだから。