「“君の声がする”」
それは、階段の上からであったり、はたまた階段の下からであったり、教室の外から聞こえて来たりもする。
そういうときに決まって私は、私の髪型を気にしてしまう。ぼさぼさしていないかどうかを、気にしてしまう。
ただ、それはただ「声が聞こえる」だけであって、君と目があったりするわけでは無い。ましてや、私のことを見てくれるわけでもない。それでも私は気にしてしまうのだ。君に、見られてしまうかもしれない少しの可能性を感じ、少しでも可愛い私でいたいという、「私の心の声がする」のだ。
大好きな彼を前にすると、緊張してしまうし、思っても無いような、言葉を発してしまう。要は、ツンツンな自分が出てしまう。つまり、取り繕ってしまう。
本当は彼に甘えたいし、もっと愛が伝わる会話をしたいけど、いつも気恥ずかしくて、話を違う方向に曲げてしまったり、彼からの愛の言葉をスルーしてしまう。
こんな私の目標はきっと、“好きだよ”なんて甘い言葉に熱心になるのではなく、日常の小さな小さな、“ありがとう”を言葉にすることから、慣れていこうと思う。
“ありがとう”
“星に願って”しまう
どうしようもない。
彼の前にいると、緊張してしまって、どうにもうまく話すことができない。戸惑いすぎて、聞かれている内容と少しズレたことを言ってしまう時もある。
こういうとき私は、
「彼といるとき、緊張せず、普段通りの会話をしたい」というどうしようもない願いを、星に託してしまう。
どうしようもないと、頭ではわかっている。時が経てば、きっとどうにかなる。でもわたしは、あんなに綺麗な星空を見れば、ふと、“星に願って”しまう。
“君の背中”に抱きつきたい。
最近会える機会が少なかったから、
明日やっと会えると思うと、嬉しさが増す
嬉しさのあまり、会ったら抱きついちゃうかもしれない
本当はすぐにでも手を繋ぎたくて、すぐにでも抱きつきたくて、そんな私を見て君はなんて思うかな
そんな無邪気な人だとは思わなかったと思われるかな
冷静なところが好きだったのにって、思われるかな
それとも少しは可愛いって、思ってもらえるかな
どう思われたって今はただ、
“君の背中”に抱きつきたい。
“永遠の花束”
両手に花って言うけど、両手であの人の手を握って
ずーっとそばにいてくれたら、きっとそれは
わたしだけの“永遠の花束”だね