「“君の声がする”」
それは、階段の上からであったり、はたまた階段の下からであったり、教室の外から聞こえて来たりもする。
そういうときに決まって私は、私の髪型を気にしてしまう。ぼさぼさしていないかどうかを、気にしてしまう。
ただ、それはただ「声が聞こえる」だけであって、君と目があったりするわけでは無い。ましてや、私のことを見てくれるわけでもない。それでも私は気にしてしまうのだ。君に、見られてしまうかもしれない少しの可能性を感じ、少しでも可愛い私でいたいという、「私の心の声がする」のだ。
2/16/2025, 2:02:27 AM