大好きな彼と…“海へ”一緒に行きたい
一緒に“海へ”行って、彼に「足ちゃぷちゃぷするだけだよ」って言われて、わたしは空返事をして彼にばちゃばちゃ水をかける。彼は、「靴下濡れちゃったじゃん!」って驚いて2人でお家まで歩いて、彼がわたしたち2人の靴下を洗う。「洗濯洗剤強いし、指先荒れちゃうから」って、わたしはそんな彼の指先を温めて、ぎゅっとしながら眠る。べったりくっついて、眠る。
現実の教師と女子高生とは違くて、この物語の中では
遥か未来のただ2人、私が愛を正直に伝えられる世界。
14歳も下の女なんかに、恋をしてくれるのかな。そんな不安を抱きながら、彼に見立てた抱き枕にべったりくっついて、ひとりでまた、お昼寝をしてみる。
愛情の“裏返し”で暴力を受けても、愛せる
〟 メンヘラを拗らされても、好きなまま
彼のTシャツが“裏返し”(表裏反対)であっても、
それも至極可愛らしい。
私は彼を愛せる関係性でもなければ、メンヘラを拗らされるような言葉も交わしておらず、彼のTシャツ姿を見られるような関係でもない。一文目で「暴力を受けても」という言葉を連ねたことにより、なんだその考え…恐ろしい、と思った人もいるだろう。ただ、その考えよりも、全く関係性のない相手に想いを馳せ、しかも妄想にまで手を出してしまっている私が、よりもっと恐ろしいと、今、気がついてしまった。
“鳥のように”、海へ行ったり、山へ行ったり、水中の魚を取って食べたり、夜中にひかる蛍を眺めたい。
そんなに楽しそうなことが待っているのならば、彼とふたりいっしょに、鳥になってしまいたい。まだ見たことのない素晴らしい景色を、彼と見たい。こんな素敵なところに連れて行けるのはわたしだけだと、視覚と聴覚で実感して欲しい。第一、鳥になんてなってしまえばやることなんて何も無いだろう。だからこそ、最高の暇つぶしを提供できるわたしが、彼の1番になれる。彼にとってわたしは、必要不可欠な存在となる。
今わたしは、「鳥になるなんていう夢物語があれば」という内容で言葉を編んだが、「素晴らしい景色を彼に見せる」という需要は、鳥ではなく、人間であっても成立することだ。前述したことが正しければ、彼の1番になることや必要不可欠な存在になることは不可能ではないし、限りなく近い未来だ。「もしも“鳥のように”なれたなら」という妄想も新しい希望を導き出せたのだから、たまには鳥や魚になる妄想をしてみるのも、いいかもしれない。
“さよならを言う前に”、目の前で泣き崩れたい。
どんな顔をしてくれるんだろう?こんな汚い私に手を差し出して、声を、かけてくださるのだろうか。
優しい彼だもの、救いの手を差し出してくれる。
あと、6日で会える。やっとつまらない夏休みが、終わる。そうだ、夏休みに“さよならを言う前に”彼に話しかけられたらどうするか考えておかなくちゃ…!♡
だってわたし、彼を前にしたら緊張で何も言葉が出てこないもの。鬼に金棒、ラプ◯ツェルにフライパン、私に台本だわ。いや…こんなことわざ、国語教師の彼に知られたら「なんておぼつかない日本語だ」と思われてしまう、、いや〜♡そう思われるのも、嬉しいかも〜♡♡♡♡
彼のことを考えたらまた気分が上がってきた…!♡
彼がいれば、どんな嫌なことでも頑張れてしまう、、
“さよならを言う前に”は、原稿用紙にもまとめられないほどの感謝を、どう伝えようかな…、、、
坊主に屏風、教師に出席簿、私に彼だわ〜♡♡
“空模様”とはとっても素敵なものでございましてね、
皆様がどこにいても、見上げればいつもそこで私たちを待っていてくれる存在なのです。生まれた時からあるものですから、その素敵さに気付きにくいのですけれども、今日このお題のおかげで改めて愛すことができました。
私がここで“空模様”として「身近なものの素敵さに気付きにくい」と提示させて頂きましたが、他にも「家族」であったり「大好きな彼」「明日もある毎日」「いつも寝転ぶソファ」など、たくさん世の中にはございます。世の中の全てが儚く美しいものだと、いつか深く深く、痛感するのでしょう。
今日は彼の丁寧な言葉遣いを真似してみました、
おぼつかない言葉で、伝わりにくかったでしょうか、恋人でも友人でもない、ただの生徒と教師という関係でしかないのに、彼の真似っこをしたくなってしまうくらいには、彼のことが大好きでだいすきで、たまらないのです。