流れ着いたメッセージボトル

Open App
6/21/2024, 9:22:18 AM



あなたがいたから、なんでも出来る気がした

あなたがいたから、毎日が楽しくて

あなたがいたから、幸せで仕方なくって

あなたがいたから、ここまで来れたんだよ



そう言って、君は僕の目の前から居なくなった。

もうどこにも見つからない。



#あなたがいたから

6/17/2024, 11:51:24 AM


1日24時間、365日を毎日均等に過ごしているのに
1年経つのは早いなと毎年感じてしまう。

去年よりも成長できただろうか。
何か一つでも前に進めただろうか。

一つ、筆を取ってみよう。

拝啓、1年前の自分へ
楽しいこと、嬉しいこと、幸せなこと、この1年間で沢山ありました。
もちろんその分だけ悲しいこと、苦しいこと、辛いことも沢山経験しました。

だけど後悔してません。
あの日、その選択をしなければ今の自分はここに居ないのだから。

きっと大丈夫、全部乗り越えられる。

その先に今の未来が在るのだから。



#1年前
#未来

6/16/2024, 5:39:54 AM


__そうして再び巡り会う為の長い旅が始まったのでした。


パタリと本を閉じる。
良い話だった……。つい先日図書室で久々に好みの本を見つけたと思ったら、内容も結末が気になってついつい読み進めたくなるような素敵な内容だった。
一つ疑問があるのは、この本が作者名も出版社も何も書かれていない不思議な本だと言う事くらいか。
本の表紙をさらりと撫ぜ、ぼんやりと窓の外を眺める。

もしかしたら私も大切な人に再び巡り会う為にこの星に生まれた、とかだったりして。
と、先程読んでいた本の物語を追想するように突拍子も無いことを考えてみる。

「なーに読んでたのっ!」
「うわぁ?!びっくりした!」

突然後ろから友人に抱きつかれ、ふわふわとした思考が現実に引き戻される。

「あれ、それこの間久々に見つけたーって言ってた不思議な本?読み終わったんだ?」
「そうそうたった今ちょうど読み終わってさ。…あ、そうだ!是非読んでみてよ。すっごく良い話だったんだから!」
「えぇー気にはなるけど、私が本読むの苦手なの知ってるでしょ?内容だけ教えてよ。」
「も〜こういうのは自分で読み進めるから良い物なのに。……仕方ないなぁ。」

そうして物語のあらすじを友人に話していると、ちょうど通りかかった先生に呼び出された。

「ごめん、ちょっと行ってくるね!後で続き話すから!」
「はーい、行ってらっしゃーい」





┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
┈┈┈┈┈┈


……静かになった教室で、先程まで彼女が読んでいた本をそっと持ち上げる。
もしも、この物語が実話だって言ったら彼女は信じてくれるだろうか?



「………………ようやく、巡り会えたんだ。」



ポツリと呟かれた言葉は、誰に届くこと無く空に消えていった。



#好きな本

6/14/2024, 8:58:37 AM


それはちょうど朝の日課を済ませた時だった。


“キュルル...ピィーッピィーッ!!”


と、不意にフクロウの鳴き声が部屋の中に飛び込んできたのである。
声の主へと目を向けると、幼馴染の相棒である小さなフクロウが何やらプレゼントを運んでやってきたところだった。

「やぁ、今日も元気いっぱいだね。いつもありがとう。」

プレゼントを受け取って頭をそっと撫でてやると
目を細めた小さな配達員は誇らしげにピィ!と鳴いて、主である彼女の元へとまた飛び立って行った。


...さて、中身は何だろうかとプレゼントを開く。
真っ先に目に飛び込んできたのは鮮やかなオレンジ色の花だった。

「!これは...」

僕はこれを知っている。なんせ自分も最近その種を買って、ひっそりと育てていたのだから。


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

「どうして?今はまだ買えないって事?」
「僕達のスキルが足りない...のかな?」
「えぇ、魔法使い様の植物の育て方が今よりも更に上達されましたら販売致します。」

そう言って植物店のしもべ妖精に幼馴染と二人して門前払いされたのは少し前の出来事。
それからというもの、僕らは毎日色んな植物の育て方を研究し、沢山時間をかけて数え切れないほどの植物を実際に収穫してきた。
そうしてようやくこの間、僕はその花の種を買う事を認められたのである。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


箱の中からフラワーアレジメントをそっと取り出す。
一際大きいオレンジ色の“それ”はマグルの世界ではあまり見かけない色だったが魔法界では珍しく無いらしい。
まるで小さな太陽みたいだな、と思うと同時にふと元気いっぱいで明るい幼馴染の笑顔が思い浮かんだ。


『いつか、“あじさい”の花を送り合おうね。』


種が買えなかったあの日に交わした約束を覚えていてくれた事にじんわりと胸が暖かくなる。
もう少し近くで見ようと花瓶を持ち上げると間に挟んであったのであろうメッセージカードがひらりと落ちた。

“これからも夢と魔法の毎日を送れますように”

拾い上げたメッセージカードとフラワーアレジメントを見比べて自然と口角が上がるのを感じた。
なるほど、それならこの花瓶は一番よく見える場所に置こう。
そして返事は......もう決まってる。

少し浮き足立った気持ちを抑えるように僕はフラワーアレジメントを作るべく足早に植物店へと向かったのだった。



#あじさい HPMA side. S

6/11/2024, 9:04:34 AM


あれやりたいな、これもやろうよ!って
君と一緒にこの先の未来の時間を考える事が
何より楽しくて、何より大切。

不思議だよね。

何からやりたい?なんて言って、本当は君と一緒ならなんだって楽しい事を自分は知っている。


#やりたいこと

Next