10/6/2025, 2:37:52 PM
「燃える葉」
凍る葉。枯れた葉。生きた葉。落ちた葉。
全部綺麗、と君が言ったから、まだ自分は死ねないな。
君の代わりに、どんな葉も見てみたい。
紅葉。それは燃える葉。君と自分が1番好きな葉。
10/3/2025, 3:16:42 PM
「誰か」
誰か、助けてくれ。
何度、そう思ったか。
けれども、頭の奥底では自分を本当に助けられる誰かなんていないと、分かっている。人も、神も、悪魔も、助けるふりをして全員に不幸を振り撒いているだけなのだから。
誰か、はいない。
でも、誰か、この声を聞いてよ。なんて思ってしまうのは、仕方のないことなのだろうか。
9/29/2025, 3:10:37 PM
「モノクロ」
モノクロ映画が好きになった。今、自分が見ている景色と同じだから。
鮮やかな色たちが、少し前から苦手になった。もう、自分には世界がモノクロにしか見えないから。現実味のないものたちが自分と同じように動いていることに苦痛を感じた。
君がいなくなって、世界が色づくことはなくなった。
ただひとり、大切な人を失っただけなのに。
9/28/2025, 3:36:56 PM
「永遠なんて、ないけれど」
永遠なんて、ない。そんなことは、とっくの昔にわかっている。友情も、恋情も、家族に対する情さえも、永遠なんてない。絶対なんてない。ひどく脆くて、弱いものなのだ。
永遠のものなんて、ないけれど。それでも今は少しだけ、少しだけ君を信じてみたいと思う。
これは秋の涼しい風のせいか、穏やかな青空に浮かぶ雲のせいか、黄色に色づいた木の葉のせいか。
9/11/2025, 3:35:16 PM
「ひとりきり」
朝、昼、夜。ずうっと、ひとりきり。友人といても、笑っていても、泣いていても。そんなことには、もう慣れたけれど。けれど、やっぱり寂しいもので、誰かといたくて、いたくなくて。それを繰り返してばかりなのだ。