貝殻

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1/4/2026, 1:16:03 PM

「幸せとは」

幸せとは、なんだろうかと時々考えてしまうことがあるが、そんなこと考えても意味がないことはここ数十年で心得ている。ひとつ思うのは、そんなことを考えても幸せには近づけないということで、近づく努力をするといっても、とにかく目の前の自らが好むものを精一杯かき集めて、大切にしていくしかないのかもしれない。

12/30/2025, 4:35:10 PM

「星に包まれて」

一番星に包まれて、自分が闇に呑まれて消えてしまう気がした。光が強くて、それに従って闇も深くなるらしい。
嗚呼、この人は。この人は、どれだけ自分に光を与えてくれるのだろう。
だけども自分は光の中じゃ息ができないようで、それがひどく悔しくてまた光に縋るけれど、もう手遅れなのだ。星がないと生きれないくせに、星のおかげで息ができない。
星に包まれて消えることができるならば、もうそれでもいいけれど。

12/18/2025, 10:00:29 AM

「雪の静寂」

雪の静寂が、怖かった。自分の足音も、友人の声も全部真っ白な雪に吸い込まれて、ないものにされてしまいそうで、怖かった。
あの人の存在さえも消えてしまったら、どうしようか。と、言いながら雪道を歩いて朱に染める自分は、とっくに静寂に、しじまに、狂ってしまっているだろうに。

11/30/2025, 2:10:52 PM

「君と紡ぐ物語」

“君と紡ぐ物語”。そんなものがあったなら、君を救えたのだろうか。臆病者の自分を嘲笑う。
毎日毎日、頭の中で繰り返したあの日。あの日に戻れたのなら、なんてそんな陳腐な台詞が浮かぶほどには、自分は君を好いていたらしい、と呆然とする。好きとか、愛してるとか、そういう恋愛的なものではなくて。それでいて、綺麗じゃない感情で。
だから。物語は、君と紡げないのなら自分にはもう必要なかった。

11/30/2025, 2:44:37 AM

「失われた響き」

あなたが世界から失われて、どれくらい経ってしまっただろうか。
あなたの名前を呼ぶ声も、もうずいぶん前に聞こえなくなってしまって、その響きを懐かしく思う誰かも減ってしまったのかもしれない。
それでも自分だけは、失われた響きをいつまでも想っていたいと、そう、願っている。

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