木漏れ日の跡
木漏れ日 木から漏れた光
跡何かがあった形跡
跡という概念は面白いね。
「~した跡がある」というような文章で使われてる言葉だね。
で、この「~した」の部分は現実世界で形をあらわにしている、あるいは五感を刺激する形で現れるものだね。
だから、「正義の跡がある」 「思考の跡がある」というような、目に見えないものに対しては意味が取りにくいものになるね。(取れるとしたら、実体があることになる)
変なことを言うけど、実際通ってなくても足跡があれば 「通った」と解釈せざるを得ないのが面白いね。
足跡があって、「いや、これはただ足跡があるだけで実際に通ったかは分からない」なんて懐疑する人は狂ってるとしかいいようがない。
ささやかな約束
「ささやかな」の意味は僅かな、少しの、とかそういう意味だよね。
「小さくて取るに足らないさま、規模が小さく目立たないこと、または控えめであること」が辞書的な定義。
「控えめ」とか心情的な面もある単語か。
「ささやかなお礼ですが……」という文も、実際の渡すものの大きさじゃなくて心情的な意味で言ってることが多い言葉かな。
「約束」の意味は「未来のことに対する(他者との)取り決め」かな。
(他者との)と書いたのは、自分に対しての約束が守らなくても困らないことが多いから。
「約束が守られなければならない理由」が養老孟司の文章で説明されてたことを思い出す。
前にも書いた気がするけど、まあすぐに説明できるからどういうことなのか簡潔に説明するよ。
「情報」っていうのは固定的なもので、変わらない。文章とか、言った言葉とかね。
それに対して「人間」っていうのは時間と共に思ってることも変わる。
「明日行くね」と言ったら、次の日に心が変わっても約束という「情報」は変わらないから行かないと筋が通らないってことだね。
理論的にはそうなるけど、実際行きたくなかったら行かないでいいと思うけどもね。
祈りの果て
単純に考えて出てくる「祈りの果て」にあるものは「偶然救われる」か「勝手に絶望するか」かな。
ヴィクトール・フランクル著の『夜と霧』にこんなようなことが書かれてた。
「『クリスマスになるまでには収容所から解放されてるはずだ』そんな期待を抱いた者から人生に絶望して死んでいく」
祈りというより、この本での例は期待だが、根拠のない期待を抱くと、抱いている内は少しは気が楽になるかもしれないが、期待した結果が表れてこないと勝手に絶望することになる、といった趣旨のことが書かれていた。
「祈り」というのは「期待」と違って対象がある時とない時があるね。
「大学に受かるように祈る」
「幸運を祈る」
ないというよりは「明確に定まっていない」の方が正しいか。
「人生に幸あれ!」というのは祈りの言葉であるが、「人生」という極めて抽象的なものに対する祈りであろう。
前回と同じように「祈り」と「果て」を分析する。
「祈り」は未来のことに対してなんらかの願いが叶うように(強く)思うこと、かな。
(なんとなく、過去に方向性が向かっている単語って現在、未来に方向性が向かっている単語より少ないかもと思った)
辞書の定義は上記のものと「神や仏に願う」というのがあった。
祈りの類義語
願い 願望 祈祷 礼拝 期待
祈りの抽象化
行為 (欲望?) 心情
祈りの対義語
呪う?(祝うが対義語だと思うが、近い)(「失敗を祈ってるよ」っていう文章も全然ありうるけど)
祈りの具体例
大学に合格しますように、と祈る
幸福を祈る
「果て」
果ては結果、末路、結末のことだね。
寂しくて
はい、抽象 具体
類似(同じ抽象度)
類推(具体→抽象→具体)
具体例(抽象→具体)
二項対立(対比)(AとBの共通点と相違点を見分ける)
を使いこなして考えていきましょうね。
寂しい 寂しくない
いや……これはおかしい。寂しいの反対は「それ以外」といってるようなものだから。
調べてみたけど、孤独の対義語はないみたいだよ。
とりあえずこの二項対立を抽象化すると「感情がある」となるのか……?
話がそれるけども「感情がない」なんて状態、想像できない。
「語の説明は抽象化であり、語の理解は具体化である
抽象化できないものは説明できない
具体化できないものは理解できない」
たった今日この真理(医学部の友達を納得させることができたからかなり自信ある。説明すると長ったらしくなるから割愛するけども)に気付いたから、感情の話とか正直するき失せてる。
だって、感情は抽象化できないから。
だから、感情の話は考えるのやめて、寂しい、もとい孤独という少し具体化されたものについて考えることにする。
さっきの二項対立を持ち出して考えるよ。(傾向としてこうだというのを書いてるだけで、そうでない場合ももちろんあるよ)
寂しい 寂しくない
理解されていない 理解されている
一人でいる 一人でない
不安 不安(でないときが多い?)
精神的な孤独と物理的な孤独があるのかな?
不安っていうのは寂しいを抽象化できてるかも。
どういう時に不安を感じるか書き出してみる。(具体例)
言ったことが正しかったかどうか不安である。
合格するかどうか不安である。
成功するかどうか不安である。
不安というのは、未来における事象がどうなるか分からず、落ち着かないと思う気持ちである(抽象化)、と定義できそう。
詳しく言うなら(具体化)今後の展開で不安が的中し負の感情へ行くか、的中せず正の感情に行くかと思い、落ち着かないというのが「精神が不安定な状態」の厳密な定義かな。(正、負どちらでもない感情、不安が的中しなくても負の感情になったりすることもある……あるのか?)
「将来起こりうる危険や不確かなことに対する、漠然とした恐れや緊張を伴う感情」
これが辞書的な定義だった。危険、恐れ、緊張というのは思い付かなかったな。あと、「的中」とワイは書いてたけど漠然とした不安も全然ありうるよね。
抽象化されてる方はそこそこ当たってる、と言っていいと思うけど。
「落ち着かない」というのが「緊張」に該当してたかな。
もう疲れた。
透明な羽根
最近のマイブームは抽象と具体なので、「透明な羽根」というテーマを抽象度を下げて、あるいは上げて記述してみよう。
透明の反対は「実体」だね。
羽根の反対は……少し難しいから、とりあえず抽象度を上げて考えよう。
羽根の上位概念は「翼」だね。さらに「翼」の抽象度を上げると「身体機能」となるね。さらに抽象度を上げると「機能」になるかな。
「機能」だと範囲が広すぎるし、テーマに沿うような話をするとなるも、「身体機能」の抽象度を下げて考えるのが妥当かな。
「身体機能」の抽象度を一段階下げたものは「羽」「翼」「足」「手」「髪」……まあ、いろいろあるね。
「羽」と「翼」はどう違うかな。
羽は虫についてるもの、翼は鳥についてるもの、というイメージだね。
思い付いたのは、エンジェルについてるのは羽じゃなくて翼。
まあ、羽より翼のほうが馴染むのは確か。
そういえば、羽は透明といっていいほど透過してるね。
それに比べて翼は透過していない。
羽と翼は機能の面で言えば同じだけど、見た目の面では真逆の性質を持っている、と言えるね。
テーマは「透明な羽根」
このテーマは羽と翼の見た目を入れ替えたテーマなのか、と推測することができる。
羽が透明なのは薄いからかなと推測する。翼はそこそこの厚みがあるから、透明に見えるためにはカメレオンみたいに光学迷彩を施さないと透明に見えない。
思ったけども、ほんとうに透明だったら「それが透明である」と言えないはずなんだわ。
違うか。透明なものは、そこに物があるけど透けて見えてるというだけ。
ちょっと迷走してるな……。
視点を変えてみるか。
機能に視点を移すと、翼は移動するためにあるものと言える。
同機能なものでいえば「足」がそれに該当するね。
で、翼の抽象度を下げた羽根に該当するのは足でいえば指になるのかな?
翼の構成要素の大部分は羽根だと言えるけど、足は指まみれじゃないから少しずれる。
おっと、当たり前のことを失念していたね。
翼の構成要素は羽根だけじゃなくて、骨格や肉もある。
鳥は羽根がなくなったら飛べないけども、人は指がなくなっても(一応)歩けるという点で違う。