手袋、帽子、服、ズボン、靴、マスク、メガネ。
人の為に生まれた道具たち。
私は時間の経過を感じる物体に好感を持つ。
脱ぎ捨てられたズボン、干しっぱなしの靴下。
汚い言い方になるが、言ってみれば排泄物と同じなんだな。
かつて、さっきまで俺の一部であったもの。
『車に乗ると人が変わる』というのはよく聞くが、『服を着ると人が変わる』というのは聞かない。
ふと思ったが、物に愛着を抱き、なかなか捨てられないというのは自分の一部を手放す、極端なことを言えば自分ではなくなることに対する恐怖なのかもしれないな。
記憶は脳の中に蓄積されるのではなく、物や環境に宿るというのが正しいらしい。
私の母は離婚した時指輪を投げ捨てたらしいが、やはり物も人間の一部であることは間違いなさそうだ。
話が飛び飛びになるが、メガネをかけてる人ってサイボーグと同じなんじゃないか、と思ったことがあるな……。
なんか話がごちゃごちゃになってきたな。とりあえずここまで。
12/27/2024, 10:43:42 AM