留美

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1/11/2023, 12:43:19 PM

傷口がある時
身体が弱っている時
いつもの寒さが身に堪える
少しの寒風でも苦しくなる

寒さで麻痺した体に
痛みだけが増していく

寒さで固まった体は
更に冷えていくばかり


私の心の冬
春の来ない冬

寒さばかりが身に染みる
少しの木枯らしでさえ
傷口に吹き付ける
そんな冬だったのだけれど

閉ざされた私の心の冬を
固く結ばれた心の境界線を
そっと優しく開いて、私の心を
暖めてくれた人がいた

静かにずっと暖めて続けてくれて
その温もりに麻痺した心が少しだけ元に戻って、
溶けた雪が溢れ出しそうだった



まだ春の訪れは遠いけれど
きっとまだ冷たい冬風が止む事も無いけれど
それでも、長い冬を迎えてから
初めて感じた暖かさがあるのだから
少しづつ、少しづつ春の芽生えに向かって
駆け出していきたい

また冬の寒さが増すかもしれない
近づいた春も遠ざかるかもしれない
それでも、この暖かさがある限り
大丈夫だから


もう冬の寒さが身に染みて、
重い風邪を引くことはきっとない

1/10/2023, 11:28:48 AM

後5年後
遠い未来だけど近い未来

何があるかは分からない
きっと、辛い事も、楽しい事も、
色んな事を沢山経験して、迎えるのだろう

今辛い事も必ず糧になると
信じて、頑張っていこうかな


まぁ、現実はそう甘く
ないのだけれど

そう思う余裕がないくらい
泣きたくて、どうしようもなくて

それでもまだ描けない二十歳の
自分の為に少しだけなら、
頑張れるかな

1/9/2023, 1:00:13 PM

満月から段々欠けて
月は三日月になる

三日月になった月はいずれ
夜空に消えてゆく


以前美しく輝こうとしていた月
もう欠けていくばかりになった月




私たちが満月の月の光を
無責任に眺めている時
もう月は欠け始めている

私たちが三日月を少し
欠けてきたと認識した時
もう月は消えかけている



私というただ消える
ばかりになった人間

月という欠けていく
ばかりになった宇宙の星

何処か似ているけれど
そんな三日月が好きだけれど

でも、絶対に交わらない


だって三日月はいつか必ず
満月に返り咲くのに
私は貴女がいないと満月には
なれないのだもの


儚く消えた後、また必ず光り輝く月と
貴女の傍という幻想の中でしか
満月になれない私




だから私は三日月を
大好きだけど大嫌い



1/8/2023, 11:12:00 AM

十人十色
こんな言葉があるように
人間は色んな人がいる

普通でなくていい
個性を大事に、大切に
個性を持つのが大切だ

もう聞き飽きてしまったその言葉
愚直に信じそうあろうとした
かつての私

確かに突出しているものは
大事かもしれない
確かにそのような人が
輝くのだろう

でも、私はいつの日か
その言葉を信じなくなっていた

色とりどりに輝くのが
私達だったなら
その鮮やかな色が混じった時
何色になるのだろう

灰色か黒か
混ざりあって主張する色達は
恐ろしい色になっていく

私が誰よりも進んで
黒色に染めていると気づいたから
透明になるよう努めた

薄いパステル色にはなれない
どんな色と混ざっても
可愛らしく染めるパステル色には

綺麗な白色にはなれない
どんな色と混ざっても
穏やかな色に変えてしまう白色には

それなら透明色になるしか
ないじゃない
どんな色と混ざっても
何も変わらずつまらないだけの透明に

いつしか私の色は消えていった
私の色を受け入れてくれる
美しい色が消えたから
自分で隠して消していった

いつの日か私の色が
輝けるそんな世界が
出来たらいいな


そんな幻想を抱く私は
今日も透明になる事を
目指すんだ


1/7/2023, 12:34:08 PM


降っている時は真っ白で美しい
見る人を魅了させる幻想的な物

でも、ふわりと道路に落ちた
雪の未来は悲しいばかり

踏みつけられて固くなって、
だんだん黒くなっていく
黒く固まった雪はもう動かせない
溶ける時までずっとそこにいる

まるで波に翻弄された
私のよう

何も知らなかった頃
柔らかくってふわふわしてて
真っ白だったはずなのに

くすんで硬まってしまった
私の心はもう白くはなれない

いつか地獄落ちるその時まで
ずっとずっと踏みつけられる

くすんだ心には
誰も見向きもしない




もし真っ白でなくても
ずっと美しく輝いている貴女が
私の近くにいてくれていたら
いつか私の溶けた水を浄化して
真っ白な雪に戻してくれたら

それはただの愚かな幻想
私はずっと道路で溶けるのを
待っている

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