留美

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傷口がある時
身体が弱っている時
いつもの寒さが身に堪える
少しの寒風でも苦しくなる

寒さで麻痺した体に
痛みだけが増していく

寒さで固まった体は
更に冷えていくばかり


私の心の冬
春の来ない冬

寒さばかりが身に染みる
少しの木枯らしでさえ
傷口に吹き付ける
そんな冬だったのだけれど

閉ざされた私の心の冬を
固く結ばれた心の境界線を
そっと優しく開いて、私の心を
暖めてくれた人がいた

静かにずっと暖めて続けてくれて
その温もりに麻痺した心が少しだけ元に戻って、
溶けた雪が溢れ出しそうだった



まだ春の訪れは遠いけれど
きっとまだ冷たい冬風が止む事も無いけれど
それでも、長い冬を迎えてから
初めて感じた暖かさがあるのだから
少しづつ、少しづつ春の芽生えに向かって
駆け出していきたい

また冬の寒さが増すかもしれない
近づいた春も遠ざかるかもしれない
それでも、この暖かさがある限り
大丈夫だから


もう冬の寒さが身に染みて、
重い風邪を引くことはきっとない

1/11/2023, 12:43:19 PM