空っぽなプレゼントと
暖かいプレゼント
薄い言葉と共に贈られる物と
美しい言葉と共に贈られる物
最近は
冷ややかなプレゼントが増えた
悲しくなるプレゼントが増えた
それでも偶に大切な大切な想いが
のせられた輝く贈り物がある
最後に貴女から貰ったプレゼント
決して忘れられないプレゼント
もう二度と手に入らないそれを
私はずっと持ち続ける
時には雫を零してしまうこともあるけれど
必ず私に勇気と力をくれるから
必ず私に愛を思い出させてくれるから
誰からも貰えなくなって
忘れそうになる愛を吹き返してくれるから
私に言葉をかけてくれてありがとう
大空に羽ばたいて
旅立ちの日に という歌に
このような歌詞があった
少し違うかもしれないけれど
こんな歌詞
卒業する時、未来を
夢見た歌詞だろうか
明るく真っ白な翼と
美しい青空を連想させる
それなら、翼がない人は
どうしたらいいんだろう
翼をもがれて飛び立てなくなった
鳥はどうしたらいいんだろう
捻くれてしまった私にとって
大空は憎たらしいもので
しかない
辛い時も落ち込んだ時も
お構い無しに照りつけてくる
大空
一年と少し
私がまだ希望に満ちていた時
そして、まだ翼を輝かせていた時
私は大空が大好きだった
大切な人と共に大空の下に
いるのが大好きだった
今や大空の光を
素直に受け取れなくなった
私だけれど
翼を治す事も出来ず
地上に佇むだけの
私だけれど
翼がない私を包んで欲しい
貴女の暖かい翼で包んで欲しい
そして私の翼がまた生えて来た時
美しい大空から
私が飛び立つのを見守って欲しい
そう夢見ることがある
永劫に叶わない夢だけれど
そう考えてしまうんだ
最初の頃
まだ私がその絶望を理解出来ていなかった頃
私は確かに寂しさを感じた
寂しくて寂しくて
どうしようもなかった
自分が1人
取り残されたようだった
でも、今それはもっと
醜い物になっている
嫉妬か狂愛かそれとも憎しみか
自分で自身に嫌悪せざるを得ない程の
歪んだ心と狂った感情
もちろん寂しい
苦しくない訳がない
しかしそれが続いた時、
人はきっと歪むのだろう
断言する
寂しさが続けば人は壊れると
苦しみの中にいれば人は歪むと
誰でもない
こんな自分が一番嫌いだ
こんな自分が一番憎い
それでも私は歪んだまま
だって、
私の黒く穢れた心を
少しでも清らかにできるのは
貴女だけなのだから
美しい夕暮れがあって
息を呑むような紅葉があって
秋の麗らかな日差しと共に
ほんのり暖かい風は
何処までも柔らかかった
誰が冬の訪れを予想しただろうか
誰が幸せの終焉を予想しただろうか
ずっと続くと思っていたのに
暖かな陽の光はいつまでも
陰らないと思っていたのに
冬は突然訪れた
あの日の絶望と共に
私の心が冷えきった時
冬は一緒にやって来た
強く吹き荒ぶ寒い風
新しい傷にも治りかけの傷にも
容赦なく吹き付ける
積もり続けるくすんだ雪
純白と程遠いそれは
私の心に重くのしかかる
あの日冬を迎えた私の心に
春の息吹は吹き込まない
雪解けは延々と訪れず
木枯らしは止むことを知らない
もうしばらく経ったはずなのに
寒さは厳しくなっているよう
もう春がやって来る頃なのに
冬はいつまでも深まるばかり
あぁ
暖かい貴女の言葉で
春風をそよがせて欲しい
暖かい貴女の心で
私の雪を溶かして欲しい
叶わない事だとは分かっているけれど
それでも私はいつまでも春を待つ
大切な人と笑いあったとりとめのない話
くだらない事だった
そう、ただの雑談の一幕
それでも忘れられない大事な思い出
ずっとずっと大切にしている宝物
私の事をずっと支えてくれている
優しい微笑みが思い出される
分けてもらった心の暖かさと共に
今はもう出来ないかもしれないけれど
切なくて雫が零れそうになる事もあるけれど
それでも楽しかった一年は
きらきらと輝いた大切な思い出なんだ