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6/4/2025, 1:39:23 PM

あなたの瞳に映るのは自分だけがいい。
なんて、そう思ってしまう。
あなたには幸せでいて欲しいと、そう願っている。
だけど、あなたにだけは負けたくない。

置いて行くだなんて許せない。他の人といる、自分の知らないあなたを見ると、胸がざわつく。
向こうよりも、もっとこっちを見ていてほしい。

自分だけを見ていればいい、あなただけが自分の知らないところで幸せにならないで。

この感情には、何と名前を付けるべきだろうか。

恋か、愛か、それとも────

【6月4日 恋か、愛か、それとも】

6/3/2025, 1:14:54 PM

あのとき、君との約束を果たすことが出来なかった。
今でも後悔の気持ちが残っている。
だから、今度こそ、今度こそは失敗したくない。
君を悲しませたくはない。君には笑っていてほしい。

今度こそはきっと上手くやってみせる。約束だよ。

【6月3日 約束だよ】

6/2/2025, 12:42:40 PM

今にも肩と肩が触れてしまいそうな距離を並んで歩く。
傘を握る手に少し、汗が滲んだことに気付かない振りをした。まさか自分がこんな状況に置かれるだなんて思ってもいなかった。

何も言わず、ただ前を向いて歩いている君は、いったい何を考えているんだろうか。なんとなくその横顔を眺めていたら、ふと目が合った。

君の口がゆるやかな弧を描く。

気付けば、さっきよりも近くに顔があった。
一瞬、睫毛が触れる程に近付いて、また直ぐに離れる。

誰にも見えないから良いでしょ、と言った君は悪戯っぽく笑っていた。

【6月2日 傘の中の秘密】

6/1/2025, 2:32:24 PM

ずっと止まない雨が降り続けていた。もう自然と止むことは無いのだろうと思っていた。
こうするしか仕方がなかったとは言えど、それだけのことをした自覚はあった。

だから、もう自分を終わらせようと思っていた。

だけど、君が現れた。

雨雲を押しのけて太陽が顔を出した。
きっと君は何も知らないんだろう。でも、純粋な顔でこちらを見てくる君に応えたいと思って、自分を終わらせるのはやめた。

いつか君は全てを知ってしまうだろうけれど。
もしかするとここから離れてしまうかもしれないけれど。
それでも良いから出来るだけの事をしよう。
君の前でだけは、白く輝く自分でいたい。

そう思った頃には、雨上がりの虹がかかっていた。

【6月1日 雨上がり】

5/31/2025, 12:56:25 PM

いつも何か張り合っているような気がする。
勝ち負けなんてない、大したことではないのに、なんだか納得いかないモヤモヤとした気持ちがあるから。
喧嘩をしたいわけでもないのだけれど、思ってもいないようなことをつい言ってしまう。

だけど、これは嘘じゃない。
あなたにだけは負けたくない。

【5月31日 勝ち負けなんて】

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