ソラシド

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1/30/2024, 10:09:19 AM

#I LOVE…

「愛してる」と言われると、泣きたくなる。

貴方が思っているより、私はすごい人ではないの。
私はこんなにダメな人で、上手くできないし、すぐに落ち込むし、泣き言ばかり言ってる。今だって、貴方の言葉を素直に受け取れないくらいひねくれてて、こじらせてる。面倒な人なの。

「愛してる」なんて、優しい気持ちを向けられても、
私は貴方と同じくらいの気持ちを返せない。

貴方の望んでいるものを、私は、きっと差し出すことはできない。

愛されたいのに、愛を前に怖気付いてしまうのはなぜなんだろう。
愛を求めれば求めるほど、苦しくなるのはなぜ?

愛の温かさの前に、
「愛してる」を素直に受け取ることができなくて、
拒絶したり、逃げたりしてしまうけれど、

愛されたい、と願う心の底では、
同じくらい、「愛されることを許されたい」と願っているのかもしれない。

1/11/2024, 9:46:45 AM

#20歳

世の中で勝手に決められた区切り。子どもなんて守られる対象ではなくて、20歳という数字が成人を表していて、私たちはそれだけで周りから大人として見られる。ただの数字で。
何の条件もなく、生まれてから20年過ぎれば、私たちは大人のような人に成れる。

急に大人なんて。心が追いつかなくて、その日を迎えることが怖かった。大人は何でも出来る存在だと、幼い頃の私はずっとそう思っていたから、私の見ていた「大人」の像に満たない私は何者になるのだろう、と。子どもでもない。でも、大人とも胸を張って言えない。不安を抱えて、なんとなく大人みたいな偶像の私を社会に写しています。
誰かが決めた成人から、何年か経ちましたが、私はまだ「大人」として生きていくのが怖いです。
でも、怯えながら成人を迎えたあの頃の私よりは、確実に成長を感じています。誰がなんといおうと、小さな世界で怖い怖いと嘆いていた私は、荒れ狂う社会の海へ、勇気を出して飛び出しました。

数字になんて、成人なんてただの表すための言葉になんて、こうあるべきだという誰かの決めた姿なんて、どうだっていいの。

この世界で、生まれて、20年間生きて、生き抜いた私たちを。
ひとりでは生きて来れなかった。誰かの手を借りてきたとしても、頑張って生きてきた私たちを。
ありがとう。かんばったね。
そして、心から、おめでとう。

これから一歩踏み出す君たちへ、苦しみながらも生きようと向き合う私たちへ、幸あれ。

1/8/2024, 2:15:40 PM

#色とりどり

3つ並んだホールを会場とするそこへ足を踏み入れると、薄暗がりの中にたくさんの人間がいた。
綺麗に編み込んだ髪にリボンを飾る子、誰かをイメージするような色でコーディネートした子、両手いっぱいにカバンをぶら下げて歩く子のそれには、同じ顔の少年の缶バッチで一面が埋めつくされている。
会場を占める大勢の女の子たち――彼女たちは、まるで戦いに行くかようだった。見た目はとても可愛く、たくさんの荷物を引き下げて歩く姿は凛々しく、彼女たちが「好き」を全面に出して堂々と立つ姿は、なによりも美しかった。

これから何が起こるのか、ソワソワとしながら、私も彼女たちに紛れて、じっとその時を待った。

BGMが止み、さらに大きな音響でイントロの曲が流れる。
暗転から、私たちが待ち望んでいた彼らがステージに現れた。

「きゃー!」

割れんばかりの黄色い歓声が、大きな箱に響く。
瞬間、私たちは手に持ったペンライトのスイッチを押す。

多色が輝く色とりどりの光の海が、きっと彼らの目に映っているのだろう。

その中で私は懸命に腕を振る。

私はその一部。それでもいい。

「応援してくれて、ありがとう!」

彼らが光輝く力になるなら、私はいつまでだって振りつづける。
小さなエールを私から、彼らへ。

1/5/2024, 12:25:15 PM

#冬晴れ

雲ひとつない晴れ渡った空。
春なのかなってくらいに、気持ちのいい冬晴れだ。遠くに見える山には、まだ薄らと雪が残っている。空の水色のキャンパスに、山の輪郭だけがハッキリとしていて、写真を貼り付けたような景色だなと思った。いや、写真に近い、リアルな絵か。どちらにせよ、とにかくその景色が壮観だったのだ。
雪の白化粧か、より山を山たらしめていた、みたいな。

12/8/2023, 9:49:27 AM

#部屋の片隅で

道に咲く花。人知れず咲いてる。何も言わずに咲いていて、ホッとする存在。無機質な部屋に飾った一輪の花。何も言わずにそこに居て、心を彩る存在。
それっぽく書いてみたかったけど、上手く書けないや。

みんなの中心とか、人気者とか、そういうのは少し違くて、
ふとした時に、思い浮かべてホッとするような花になりたい。
目立たなくても、部屋の片隅で見守ってる花になりたい。
誰かの心の拠り所。寂しいときに私の顔を思い出してくれるような、ホッとできる場所でありたい。

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