#20歳
世の中で勝手に決められた区切り。子どもなんて守られる対象ではなくて、20歳という数字が成人を表していて、私たちはそれだけで周りから大人として見られる。ただの数字で。
何の条件もなく、生まれてから20年過ぎれば、私たちは大人のような人に成れる。
急に大人なんて。心が追いつかなくて、その日を迎えることが怖かった。大人は何でも出来る存在だと、幼い頃の私はずっとそう思っていたから、私の見ていた「大人」の像に満たない私は何者になるのだろう、と。子どもでもない。でも、大人とも胸を張って言えない。不安を抱えて、なんとなく大人みたいな偶像の私を社会に写しています。
誰かが決めた成人から、何年か経ちましたが、私はまだ「大人」として生きていくのが怖いです。
でも、怯えながら成人を迎えたあの頃の私よりは、確実に成長を感じています。誰がなんといおうと、小さな世界で怖い怖いと嘆いていた私は、荒れ狂う社会の海へ、勇気を出して飛び出しました。
数字になんて、成人なんてただの表すための言葉になんて、こうあるべきだという誰かの決めた姿なんて、どうだっていいの。
この世界で、生まれて、20年間生きて、生き抜いた私たちを。
ひとりでは生きて来れなかった。誰かの手を借りてきたとしても、頑張って生きてきた私たちを。
ありがとう。かんばったね。
そして、心から、おめでとう。
これから一歩踏み出す君たちへ、苦しみながらも生きようと向き合う私たちへ、幸あれ。
1/11/2024, 9:46:45 AM