彼との結婚式は、教会で行った。お互いに晴れ着を纏い、二人を祝福する鐘の音が鳴り響く。お互いに永遠の愛を誓うために、私たちは並んで神父の前まで歩いた。
「あなたたちは、いついかなるときも、お互いに愛し合うことを誓いますか?」
「誓います!」
神父の問いに対して、二人の声が重なった。たくさんの人たちが私たちを祝福し、私も大好きな彼と結ばれる日が来てとても幸せな気分だ。
「それでは、誓いのキスを」
その言葉を聞いた後、彼が私のベールを上げた。お互いに見つめ合い、ドキドキしながらもゆっくりと唇を重ねた。
テーマ「鐘の音」
「あー!つまらないなぁ」
私は勉強することがあまり好きではない。自分の好きな科目ならまだしも、そうでない科目は本当につまらなかった。机の上に置かれた山積みのテキストを見ながら、私は絶望した。
「大丈夫ですか?俺も一緒に考えますよ。二人でやれば、早く終わるでしょう?」
「うん、ありがとう」
彼はとても頭が良く、あっという間に問題を理解していた。そして、教え方も的確で、私はすらすらと問題を解いていった。
「絶対無理だと思っていたのに、全部終わったよ!」
「素晴らしいです!つまらないことでも、二人でやれば大したことないでしょう?」
「ほとんどあなたのおかげだよ、ありがとう」
「いえいえ、ご褒美に何か甘いもの食べにいきましょう」
そう言って、私たちは手を繋いで喫茶店へ向かった。
テーマ「つまらないことでも」
彼女の目が覚めるまでには、俺は朝ごはんを作り終えなければいけない。作る当番を決めているわけではないが、彼女には起きてすぐに作りたてのご飯を食べてもらいたいから、いつも俺が早起きして作っている。
料理を作るのは得意で、いつも鼻歌混じりにフライパンを振っている。今日の朝ごはんは目玉焼きにしよう、それならベーコンも焼いて、サラダも添えよう、とメニューがあれこれ浮かんでくる。あっという間に作り終えて、リビングへ持っていくと、朝ごはんの匂いにつられて彼女が起きてきた。
「おはよう…」
「おはようございます、ちょうど朝ごはんができましたよ」
寝ぼけている様子の彼女が椅子に座ると、ありがとう、いただきますと言って食べ始めた。早く俺の分も持ってきて、一緒に食べようと一旦キッチンへ戻った。
テーマ「目が覚めるまでに」
「貴方の瞳はとても綺麗ですね。世界に一つしかない宝石のようです」
「ちょっと〜、それは褒めすぎでしょ」
俺は、彼女の瞳が好きだ。他の誰も持っていないような輝きを放ち、魅力を秘めているそれらには、俺が映っている。思わず夢中になって見つめていると、照れた彼女が顔を逸らしてしまった。
「もう!見すぎだよ…照れるじゃん」
「ふふ、ごめんなさい。それぐらい魅力的なんですよ」
その澄んだ瞳に見つめられると、たくさんのポジティブな感情を感じる。微笑みかけてくれれば嬉しくなるし、甘えるように上目遣いで見つめられると、思わずドキドキする。これからも、その瞳に映り続けていたいと強く思っている。
テーマ「澄んだ瞳」
俺は、彼女のために強くなった。見知らぬものへ一歩踏み出し、たくさんの知識を得て、好奇心をもって臆病な自分とサヨナラしたのだ。
「俺は、ずっと貴方の傍にいますよ。貴方の素敵な笑顔を守りたいですから」
「ん〜?急にどうしたの」
彼女を後ろから抱きしめながら、俺はそう言った。彼女はそれを聞いて少し驚きながらも笑って聞き返した。なんの突拍子もなくこんなことを言ったから、しかたがない。
「ふふ、何となく。でも、この気持ちは本心ですよ」
「私もあなたのこと大好きだし、これからも傍にいたい」
「ありがとうございます、嬉しいです」
俺たちの絆は、とても固く結ばれている。たとえ嵐が来ようとも、簡単に切れてしまうものではない。
テーマ「嵐が来ようとも」