ほむら

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彼女の目が覚めるまでには、俺は朝ごはんを作り終えなければいけない。作る当番を決めているわけではないが、彼女には起きてすぐに作りたてのご飯を食べてもらいたいから、いつも俺が早起きして作っている。

料理を作るのは得意で、いつも鼻歌混じりにフライパンを振っている。今日の朝ごはんは目玉焼きにしよう、それならベーコンも焼いて、サラダも添えよう、とメニューがあれこれ浮かんでくる。あっという間に作り終えて、リビングへ持っていくと、朝ごはんの匂いにつられて彼女が起きてきた。

「おはよう…」
「おはようございます、ちょうど朝ごはんができましたよ」

寝ぼけている様子の彼女が椅子に座ると、ありがとう、いただきますと言って食べ始めた。早く俺の分も持ってきて、一緒に食べようと一旦キッチンへ戻った。

テーマ「目が覚めるまでに」

8/4/2024, 8:15:06 AM