愛言葉。
例えば──
「ありがとう」
「大好き」
「愛してる」
「かっこいい」
「可愛い」
「凄い」
「素敵」
「綺麗」
「美しい」
「嬉しい」
「楽しい」
…etc
これらの愛言葉には、素晴らしい特徴がある。
声に出して言うだけで、自分も相手も温かい気持ちになれるのだ。
この文章を読んでいる方の中には、愛言葉を言ったり貰ったりするのは、照れてしまうという人もいるかもしれない。
けれど、想像してみてほしい。
愛言葉を言ったり貰ったりしているその心は、いつもよりポカポカしていないだろうか?
そして、ちょっと浮かれちゃったり、幸せな気持ちになったり、満ちた感覚があったりしないだろうか?
そう感じるのは──愛言葉の持つ温かさに触れ、自身という存在を肯定されたから──。
愛言葉というのは、きっと人にとって大切な言葉なのかもしれない。
相手も自分も嬉しい愛言葉。
積極的に使っていきたい素敵な言葉たちだ。
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愛言葉
風呂から上がると、友達からLINEが入っていた。
内容は「出かけよう」というお誘いに対しての返事
だった。
「明日、迎えに行くね。おやすみ(-_-)zzz」
当初、現地待ち合わせと思っていたので迎えに来てくれるのは、とても有り難い。
「ありがとう」と入力し、送信ボタンを押す。
私にとって友達は、宝物だ。
私の宝箱にいる大切な宝物──。
君と会ったら何を話そうか。
話したいことが沢山あるんだ。
聞いてくれると嬉しいな──。
そう思いつつ「おやすみ」のメッセージを送った。
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友達
君の訪れを楽しみに待っているよ
私は自他共に認めるヲタクだが、ヲタクというのはパワフルだ。
例えば、一度チケットを手にしたならば、余程の事がない限り、行かないではいられないという衝動にかられる。
推しに会うため、日々頑張っているのだ。
チケットという、推しに会う権利を得たならば何が何でも参戦したい!これが、ヲタクの心理である。
私は普段、朗読劇に参戦しているヲタクだが、チケットを手にした時から参戦に向けての準備が始まる。
まず大切なのは、「公式の情報」だ。
これがないとヲタクは困ってしまう。
主催者によって会場ルールが違うからだ。
その為、開場時間・開演時間・物販の販売時間、もちろん諸注意までしっかりと読み込む。
ヲタクがマナーを守ってこそ、コンテンツは続くし、もしかしたら推しの仕事も増えるかもしれないのだ。
故に、公式情報は大切だし、公式のお願い事はいくらでも喜んで守るに尽きる。
公式情報を得たならば続いて、参戦用の洋服やメイクを考える。
なるべく劇に合った物で参戦したいので、手持ちが無ければ買うこともある。
時間がある時は、美容院にも行く。
舞台から見れば豆粒ほどしか見えないだろうが、それでも良いのだ。
いちファンとして、小綺麗な格好は推しのメンツを守ることにも繋がるし、参戦という非日常感が増して嬉しくなるものだ。
──推しとヲタクのWINWINな関係。なかなか良いものだと思うのは、自分だけだろうか?
私は基本、関東圏のイベントに参戦する為、後は交通手段を調べて終わりとなる。
しかし──遠方から参戦する人達というのは、私よりもっとパワフルで凄い。
ホテルや飛行機、新幹線のチケットを取って参戦する。日程調整だけでも大変だろうに、それをやりきるのだからとんでもないことだ。
SNSなどで見ても、遠方の方たちのバイタリティには脱帽してしまう。
やはりヲタクにとって、チケットを手に入れたならば行かないではいられない──そういうものなのかもしれない。
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行かないで
そうだ、友人に手紙を出そう──。
思い立ったが吉日とばかりに、お気に入りの金木犀の柄が書かれた便箋を取り出し、お気に入りのペンを持つ。
さて、書き出し文はどうしようか…。
悩んでいると開け放たれた窓から、金木犀の香りがしてきた。
ふむ、やはりここは、この文からかな…?
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金木犀の香りが漂う今日このごろ、いかがお過ごしでしょうか?
最近は晴れたり曇ったり、雨がぱらついたり。
お天気が定まりませんね。
体調などは崩されていませんか?
最近の私は、秋空のどこまでも続く青い空が見たいなぁと、空に向かって思う日々を過ごしております。
なにせこの季節、快晴になれば夕方から夜にかけて、黄金の夕日とブルーモーメントのショーが見られるではありませんか。
自然が織りなすあの絶景のショーを観る度に、
「あぁ、この世界はなんて美しいのだろう」と世界の美しさを再認識し、「命あることの喜びは日々の中にあるのだな」と、私は思ってしまうのです。
ふふふ、黄金の夕日とブルーモーメントの絶景推しになってしまいましたね。勿論、秋晴れのあの澄んだ青空も美しく喜ばしいものです。
是非お時間が少しある時は、どこまでも続く青い空に思いを馳せていただき──
もし、お時間がありましたら、夕方の空も眺めていただければ幸いです。
どちらも美しい景色故に、心洗われる事請け合いですよ。
それに、きっと──その空を私も観ています。
お互い遠く離れた地にいますが、空は繋がっているでしょう?
どこまでも続く青い空、または、黄金の夕日を通して──お互いの存在を確かめるというのも、乙なものではありませんか。
酔狂な者と知り合ってしまったものだと呆れましたね?
そんな酔狂者と出会っていただき幸甚の至りです。
これから季節は巡り紅葉も色づいていくでしょうか。
彩り豊かな色彩の秋は、これからが本番ですね。
今度、よろしければ一緒にお出かけしましょう。
あなたに会える日を楽しみにしています。
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ここまで一息に書き終えると、書いたものをしげしげと眺め──空を眺める友人の姿を想像する。
同じ空の下、離れた地から同じものを共有する。
離れていても一人ではないそれは──なんと心強く、喜ばしいことだろうか。
胸に広がっていく穏やかな気持ちに、私は笑みをこぼすのだった。
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どこまでも続く青い空
衣替え…ヮ(゚д゚)ォ!
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昨今は急に寒くなったり暑くなったりする為、以前作ったクローゼットのシステムが大いに役立っている。
春夏秋冬即時対応出来るように作られたそのシステムは、クローゼットに入れられるサイズのプラスチック製の引き出しを使用する。
ざっくり例を挙げると、
春&秋用の引き出しを一つ。
夏用の引き出しを一つ。
冬用の引き出しを一つ。
その他の引き出しを一つ。
こんな感じで管理している為、クローゼットの中は春夏秋冬いつでもOKなようになっている。
故に、急に暑くなった時は、
「はーい、夏服ですね。了解でーす」と夏用の引き出しを開け、
急に寒くなった時は、
「はーい、暖かい服ですね。了解でーす」と春&秋または、冬用の引き出しを開ければ、万事解決となる。
とても楽なシステムだ。
でも一番は、季節がちゃんと秋を迎えてくれればとても有り難いのだけれど…。
秋よ、私はずっと君の訪れを待っているのだよ。
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衣替え