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私は自他共に認めるヲタクだが、ヲタクというのはパワフルだ。
例えば、一度チケットを手にしたならば、余程の事がない限り、行かないではいられないという衝動にかられる。

推しに会うため、日々頑張っているのだ。
チケットという、推しに会う権利を得たならば何が何でも参戦したい!これが、ヲタクの心理である。

私は普段、朗読劇に参戦しているヲタクだが、チケットを手にした時から参戦に向けての準備が始まる。

まず大切なのは、「公式の情報」だ。
これがないとヲタクは困ってしまう。
主催者によって会場ルールが違うからだ。

その為、開場時間・開演時間・物販の販売時間、もちろん諸注意までしっかりと読み込む。
ヲタクがマナーを守ってこそ、コンテンツは続くし、もしかしたら推しの仕事も増えるかもしれないのだ。
故に、公式情報は大切だし、公式のお願い事はいくらでも喜んで守るに尽きる。

公式情報を得たならば続いて、参戦用の洋服やメイクを考える。
なるべく劇に合った物で参戦したいので、手持ちが無ければ買うこともある。
時間がある時は、美容院にも行く。

舞台から見れば豆粒ほどしか見えないだろうが、それでも良いのだ。
いちファンとして、小綺麗な格好は推しのメンツを守ることにも繋がるし、参戦という非日常感が増して嬉しくなるものだ。
──推しとヲタクのWINWINな関係。なかなか良いものだと思うのは、自分だけだろうか?

私は基本、関東圏のイベントに参戦する為、後は交通手段を調べて終わりとなる。
しかし──遠方から参戦する人達というのは、私よりもっとパワフルで凄い。
ホテルや飛行機、新幹線のチケットを取って参戦する。日程調整だけでも大変だろうに、それをやりきるのだからとんでもないことだ。

SNSなどで見ても、遠方の方たちのバイタリティには脱帽してしまう。

やはりヲタクにとって、チケットを手に入れたならば行かないではいられない──そういうものなのかもしれない。
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行かないで

10/24/2024, 1:13:51 PM