ここ数ヶ月の事を思い返していると、
色々なことがあったなぁとしみじみ思う。
自身の未熟さや至らなさを知ったり…
人から抱えきれないほどの優しさや心強い励ましを貰ったり…
勇気の大切さや本当の優しさを教えてもらったり…
人は一人では生きていけない。
それを改めて学んだ数ヶ月だった。
こうしてトータルで見ても、
人からいただいてばかりで、
ちゃんと返せているか不安になるくらいだ。
きっと足りない気がするので、
自分にできることで返していこうと思う。
人から教えてもらった尊いことも、
いつか還元出来れば幸いである。
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過ぎた日を想う
星座…(゜゜)フム…スキナモチーフ…ドウシヨウ
星座の本をちょいと見てみよう。
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秋の星座探しには、カシオペヤ座を見つけるところから始まる。
カシオペヤ座の高い方の頂きにある星と真ん中の星を繋ぎ、その線を頂きの先へ伸ばすと2等星(アンドロメダ座の頭の星)が見つかる。次に、今見つけた星と同じくらいの明るさの星を3個見つけると「秋の四辺形」になる。
カシオペヤ座は、古代ギリシアの伝承に登場するエチオピアの王妃カッシオペイアがモチーフと言われているが、「秋の四辺形」を見つける案内人でもあるわけだ。
「カシオペヤ」という語感で「案内人」というと、私はミヒャエル・エンデの「モモ」を思い出す。
もっとも、モモに於いては「※カシオペイア」という名の「カメ(亀)」であるが…。
ただのカメではない。
モモを時間の国へ導くナビゲーターであり、重要な気付きを与えてくれるキャラクターでもある。
時間泥棒たちが迫りくる緊迫した追跡劇の中にあっても、自身の背中に文字を浮かび上がらせ、モモと対話するやりとりはホッコリしてしまう。
緊迫感の中にある安心感の原因は、カシオペイアが持つある特殊能力が関わっているからなのだが──。
ここの一連の流れは拍手したくなるほど素敵なので、未読な方は是非、物語を読んでいただきたい。
安全に守られるとは、こういうことなのかもしれないと感じられるのでオススメだ。
カシオペイアのナビゲートによって、モモは時間の国へとたどり着く。
そこで時間を司るマイスター・ホラと出会い、モモは大切なものを知っていく。
「12章 モモ、時間の国につく」という章は、哲学の塊だと私は思っている。
マイスター・ホラとの問答や星の振り子が見せる美しくも、儚く、壮大なハーモニーは、児童書とは思えないほど素晴らしい哲学に富んでいる。
良質なものを子どもたちに届けたいと願う、ミヒャエル・エンデの姿がそこにはあるのかもしれない。
最近は雨が多いが、晴れた日の夜には、カシオペヤ座が空で輝いているのが見られるだろう。
星に導かれ、物語の深い哲学に辿り着く秋の夜というのも一興ではないだろうか。
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星座
※表記について気になったので調べてみると、カシオペヤ座はカシオペイア座と呼ばれていた時代があったようだ。
もしかしたら、モモのカシオペイアもカシオペヤ座から来ているのかもしれない。
踊りませんか…。
生来のリズム音痴であるため「踊り」には楽しい記憶がない…。
「さて、どうしようか…」と悩んでいたら、賑やかな二人組が脳裏を過った。
(゜゜)「バッカーノ!」ノ「ドロボーカップル」ダ
脳内で二人が楽しく踊り始めたので、今日はバッカーノ!の話にしよう。
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バッカーノ!
著者:成田良悟
第9回電撃ゲーム小説大賞「金賞」受賞作品
既刊:22巻
タイトルの「バッカーノ」とは、イタリア語で「馬鹿騒ぎ」を意味する言葉。多数の登場人物が織り成すスリリングながらもにぎやかな群像劇であり、シリーズを通して固定された主人公は存在しない。錬金術師達が作り出した不死の酒を巡って起こった、不死者と人間の物語となっている。
(ウィキペディアから引用)
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バッカーノ!の登場人物の中には「泥棒カップル」(バカップル)と呼ばれる二人組がいる。
アイザック・ディアンとミリア・ハーヴェント。
二人共底抜けにポジティブでお馬鹿な言動を繰り返すが、結果多くの人を幸せにするという──物語屈指のトリックスターだ。
個人的感想だが、純粋で優しい心根を持ったキャラクターだと思っている。
故に、不死を巡る重く暗い話がある中で彼らが登場すると、私はホッとした気分になる。
狂言回しでもある彼らが登場するだけで、物語はいつも様相を変える。
彼らのハイでお馬鹿なテンションを前にすればシリアスなんぞなんのその。
シリアスのシの字も存在させない。
読者は二人の言動にケラケラ笑っているうちに、物語に感じていた暗さも重さも忘れてしまう。
暗さを明るさに変えてしまう彼らの手口は、実に鮮やかで見事だ。
そんな彼らは、場面から退場しても、安心とあたたかさだけを胸に残していく。
お馬鹿だけど、なぜか憎めない──本当に愛すべきキャラクターだ。
この二人は文章として読むのも楽しいが、アニメだとより楽しい。
声優さん達の息の合った台詞回しには、感嘆を禁じ得ないものがある。
ハイテンションなコメディーがお好きな人にはオススメだ。
動画で思い出したが、ニコニコ動画にある「成田良悟 流星群」の中に二人を表す素晴らしい歌詞がある。以下引用。
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何故彼らは盗むのか
その身隠しつつ盗むのか
ミイラ インディアン 大リーガー
通行人と記念撮影
本人達に自覚はなく
我知らず幸福まき散らす
人の心まで盗み出す
そんな愛すべき馬鹿な二人組
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底抜けに明るい彼らは泥棒なのに、人を貶めようとはしない。
あるがままを楽しみ、すんなりと色々なものを受け入れ、幸福に変えてしまう。
そんな彼らであるならば、リズム音痴でぎこちない踊りを踊る私を、ユニークな言葉で受け入れてくれるに違いない──そう思うと、より彼らが愛おしくなってしまうのだ。
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踊りませんか
巡り合わせの奇跡を君は信じるだろうか。
夢物語よりもリアルで
到底信じられないこの現実を──
多くの事象が同時発生しているこの奇跡を──
君と巡り会えたら
すべてを話そう
君が歩んだ道と
僕が歩んできた道
二人の道が交わる時
新たな物語が浮かび上がる
僕が見てきた素敵なものを君に渡そう
君が見てきた真実を受け止めよう
太陽と土の祝福によって
一足早く咲こうとしている花の側で
一時の憩いを享受しながら
君を待つ
君に僕の姿は見えるだろうか
優しい日の光に包まれた
僕の姿が
すべてを照らす光の中
語り合おう
君と僕が出会うまでの
奇跡の物語を──
語り合おう
すべてが愛おしい
この奇跡の物語を──
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巡り会えたら
奇跡をもう一度
心の声に反応するかのように
青い炎が揺れている
多くの可能性を照らし
存在を肯定する炎がゆらゆらと──
青き炎が照らすは
かつて選ばれなかった道
かつて進むことが出来なかった道
青い炎が揺れている
多くの可能性を見出し
存在の尊さを称える炎がゆらゆらと──
左に冷静 右に尊重を宿し
古の影を祓い進め
悔恨の名を持つ真の道に
青き炎を 今こそ照らせ
奇跡をもう一度と希うならば──
急がず焦らず 心の声を聞け
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奇跡をもう一度