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踊りませんか…。
生来のリズム音痴であるため「踊り」には楽しい記憶がない…。

「さて、どうしようか…」と悩んでいたら、賑やかな二人組が脳裏を過った。

(゜゜)「バッカーノ!」ノ「ドロボーカップル」ダ

脳内で二人が楽しく踊り始めたので、今日はバッカーノ!の話にしよう。
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バッカーノ!
著者:成田良悟
第9回電撃ゲーム小説大賞「金賞」受賞作品
既刊:22巻

タイトルの「バッカーノ」とは、イタリア語で「馬鹿騒ぎ」を意味する言葉。多数の登場人物が織り成すスリリングながらもにぎやかな群像劇であり、シリーズを通して固定された主人公は存在しない。錬金術師達が作り出した不死の酒を巡って起こった、不死者と人間の物語となっている。

(ウィキペディアから引用)
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バッカーノ!の登場人物の中には「泥棒カップル」(バカップル)と呼ばれる二人組がいる。

アイザック・ディアンとミリア・ハーヴェント。

二人共底抜けにポジティブでお馬鹿な言動を繰り返すが、結果多くの人を幸せにするという──物語屈指のトリックスターだ。
個人的感想だが、純粋で優しい心根を持ったキャラクターだと思っている。

故に、不死を巡る重く暗い話がある中で彼らが登場すると、私はホッとした気分になる。

狂言回しでもある彼らが登場するだけで、物語はいつも様相を変える。

彼らのハイでお馬鹿なテンションを前にすればシリアスなんぞなんのその。
シリアスのシの字も存在させない。

読者は二人の言動にケラケラ笑っているうちに、物語に感じていた暗さも重さも忘れてしまう。

暗さを明るさに変えてしまう彼らの手口は、実に鮮やかで見事だ。

そんな彼らは、場面から退場しても、安心とあたたかさだけを胸に残していく。

お馬鹿だけど、なぜか憎めない──本当に愛すべきキャラクターだ。

この二人は文章として読むのも楽しいが、アニメだとより楽しい。
声優さん達の息の合った台詞回しには、感嘆を禁じ得ないものがある。
ハイテンションなコメディーがお好きな人にはオススメだ。

動画で思い出したが、ニコニコ動画にある「成田良悟 流星群」の中に二人を表す素晴らしい歌詞がある。以下引用。
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何故彼らは盗むのか
その身隠しつつ盗むのか
ミイラ インディアン 大リーガー
通行人と記念撮影
本人達に自覚はなく
我知らず幸福まき散らす
人の心まで盗み出す
そんな愛すべき馬鹿な二人組
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底抜けに明るい彼らは泥棒なのに、人を貶めようとはしない。
あるがままを楽しみ、すんなりと色々なものを受け入れ、幸福に変えてしまう。

そんな彼らであるならば、リズム音痴でぎこちない踊りを踊る私を、ユニークな言葉で受け入れてくれるに違いない──そう思うと、より彼らが愛おしくなってしまうのだ。
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踊りませんか

10/4/2024, 1:04:14 PM