不思議なものが好きな私は、占いも好きなクチだ。
星占いに月占い、手相、人相、四柱推命に数秘術。
ざっくり上げてみたが、占いというのはかなりの数がある。
今月の占いと言っても、見る占いによって結果は様々であったりする。
ある占いでは良くても、ある占いでは悪い。
「一体どちらを信じれば?」状態だ。
占いは、当たるも八卦当たらぬも八卦という。
好きな結果を信じるのも一つの手かもしれない。
悪い結果で気分が沈んで、げんなりとしてしまうくらいなら、すこしでも気分が良くなる結果を信じた方が良い。
心の軸を軽い方に持っていったら、悪い結果はアドバイスとして受け止めれば尚良いかもしれない。
因みに、自分の性格等をうまく表現してくれているのは、マスターナンバーを含む数秘術だ。
自分でも頷いてしまう言葉が多々ある。
もし、興味があれば是非検索してみてほしい。
新しい自分と出会えるかもしれないし、納得のいく言葉に出会えるかもしれない。
数秘術によると、秋の恋はなかなか良い感じらしい。
けれど、占いは当たるも八卦当たらぬも八卦。
それでも期待してしまうのだから、なんとやらだ。
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秋恋
悩みがあるとそれにリンクした言葉が集まってくる。こんな事を言うと「変人」と言われてしまうのが、辛いところだ。
「ものは心で見る。肝心なことは目には見えない」
「きみがバラのために費やした時間の分だけ、バラはきみにとって大事なんだ」
「家でも、星でも、砂漠でも、きれいに見えるのは何かを隠しているからなんだ」
「僕の星はたくさんの星の中に混じっている。だから、きみはどの星のことも好きになる……ぜんぶの星がきみの友だちになる。ぼくはきみに贈り物をあげたい……」
大事にしたい、星の王子さまの名言たち。
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大事にしたい
「星の王子さま」(新訳)より
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自分の書く文章が、誰かにとってプレゼントになればこれ以上の幸せはない。
そう思って、文章を紡いでいる。
見えない誰かに届けたいのはいつも、心が生み出す夢だ。
一方的なそれを、私は「あげたがり/プレゼント屋」とよんでいる。
何故か人にあげたくなってしまうのだ。
いつかそんな心をわかってくれる人と文章のコラボが出来たら──とても楽しそうだ。
ワクワクする気持ちを輝かせ、一つの星として空に打ち上げよう。
星空がまた一つ明るくなり、友だちが増える──かもしれない。
注文したCDが届かない。
SNSで情報収集をすると、
ファンの人達は次々と着弾報告をしている。
それなのに、何故。
何故、届かぬのだ。
お迎えの準備満々なのに、
何回肩透かしを食らっているのだろう。
早く聞きたいのだが?
発売日が公表されてからずっと、
楽しみにしているのだが?
それなのに、それなのに、
無情な「発送準備中」の文字。
…ぐぬぬぬ…。
何故、何故、発送準備から動かぬ…。
(それはね、発送する物が多くて大変だからよ)
(知ってるよ!物流に関わる皆様、お疲れ様です!!通販で快適なのは皆様のおかげですっ!!お世話になってますっっ!!)
再度SNSで調べてみると、
まだ届いていない人もいるらしい。
初めての注文だった為「注文時に何らかの不備があったのでは?」と心配していたのだが──
多分、大丈夫…多分?
いつもであれば
「時間よ、止まれ」と思うことが多いけれど、
今回ばかりはこう思う。
「早う時間進め」
三連休までには届くだろうか…。
首を長くして待っているけれど、
流石に首が疲れてきた。
首がもげる前に、
CDが届くことを切に願うばかりである。
SNSでは素敵な音楽だという感想ばかりが目に入る。
私も早く音の世界に浸り、想像の羽根を伸ばしたい。
そこでは、どんな音色と出会えるだろうか。
どんな景色が広がっているのだろうか。
ワクワクしたら、首の痛みが少し和らいだ。
待つ時間も想像して愛おしむ──
物事に対しての極意かもしれない。
「無い」に目を向ければ苦しくなる一方だが、
「持っている」に気がつけば幸せも気づく。
一事が万事そういうものなのかもしれない。
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時間よ止まれ
摩天楼が綺羅びやかに輝いている。
夜景──人類発展の証の一つだ。
地上に広がる光は、空の星々の輝きすら隠してしまうほど眩く輝く。
──人は、明かりを灯さずにはいられない生き物らしい。
およそ180〜80万年前、炎で動物たちから身を守っていた時代から現代に至るまで。夜を照らす「灯り」と「人」というのは、切っても切れない関係にある。
人は本能的に、明かりというものを求めてしまうものらしい。
夜景の美しい輝きには、そんな人の心が現れているのかもしれない。
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夜景
幻想的な青い花畑がある。
誰一人踏み込んだことがない、不可侵の領域だ。
青い花はそこでひっそりと生きていた。
荒らされることのない環境は、青い花にとって大切な場所であった。
ある時。
一人の旅人が、青い花の下へやって来た。
青い花は警戒した。
不可侵の領域に入り込んでくる人間がいるとは思わなかったからだ。
それに、旅人がやって来た理由も分からない。
警戒する花に対し、旅人は話しかけてきた。
人と話をしたことがなかった青い花は、素直に嬉しいと思ってしまった。
旅人は穏やかで優しい性格をしている。
怖い人ではない。
青い花は警戒を解くと、旅人との会話を楽しむようになっていった。
旅人の言葉は優しく、話す内容も青い花にとって新鮮で興味深いものばかり。
青い花はお礼に、旅人へマナを渡した。
旅人の思い出の品にでもなればと思い渡したのだが、旅人は帰らなかった。
旅人には行くべき、待つべき人がいるのを青い花は知っていた。
いつまでもこの花畑に留まらせてはいけない。
そう思った青い花は、旅人を元の道に戻すため旅人が嫌がる香りを放つことにした。
嫌な思いをすれば、旅人は立ち去り、ここにはもう来なくなる。
青い花はそのことを寂しいと思う己を叱咤しながら、嫌な香りを放ち続けた。
おかえりなさい。
大切な人の元へ。
おかえりなさい。
あなたの行くべき道へ。
そう青い花は願っていたのだが──。
嫌な香りに顔を歪めながらも旅人は尚も、真摯な言葉と優しい心で青い花に接してきた。
その姿を見て、青い花は優しい人をただ悪戯に傷つけた──己の愚かさと浅はかさを思い知ったのだった。
旅人が満足して立ち去るまで、真摯に受け入れよう。
青い花は嫌な香りを出すことを止め、旅人と向き合うことにした。
傷つけてしまった分、あげられるものはあげよう。
もし、いらないと言われたら──今度はひっそりと姿を消そう。
──ズルい青い花は、ずっと知っていた。
青い花畑を消す方法を。
旅人のことを思うならば、本当はそれが一番早いことも──。
旅人は知らないだろう。
旅人との会話でどれほど青い花が癒され、深い情を抱いたかを。
旅人がただ居てくれるだけで嬉しいと思う青い花の心を。
旅人が愛してくれた青い花畑を消すことができないことも──。
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花畑