無色の世界
無色の世界の「無色」とスマホを人差し指で打つ……一番先に出たのは「無職」
僕は「無職、透明」になりたい
桜散る
心が落ちていた、桜の花びらが水たまりに落ちて引っ付いている
あんなにキレイに咲いた桜もこんな終わり方をするなんて無常な気がした
その頃の記憶では桜が咲いている時の事は覚えていない
あの水たまりの桜の花びらが唯一の記憶だ
あの年、大学を卒業して言われた赴任先は
日本の北のはずれだった
関東から離れる事は無いと聞いていてのに
どうしてこんな寒い土地に私は今、居るんだ
その年のGWも悲惨だった
なれない4月の新生活、口の端を上げて兎に角笑顔でいようと仮面のようにそれこそ
桜の花びらのように引っ付いていた
GW軽く風邪を引いた
大したことないのに体が動かない
分かっている…心が沈んでいた
桜はどんな気持ちで散りゆくのだろうと考えていた、木だから気持ちなんて無いのは分かっている、だけどそう思っていた
桜散る、人が散るって死ぬ時なのかな?
でも桜は翌年も開花する
人はそれっきりだ
桜が散る時は全力で咲いた後だからだ
自分も全力で会社に馴染もうとしてもう動けないでいる、自分は散ったのか…
静養してもう一度、息を吹き返したらいいのか…と心に余裕が出来た
桜の木は散った後、裸のまま翌年に全力で咲くために、ただじっとしている
自分も今は、じっとしていていいんだ
桜の木程、長くは休めないけど
このGWはただ好きなように暮らして居ようと思っていた
早く関東に帰りたい気持ちから
この土地を好きになることから始めようと
コーンスープを飲みながら関東への思いを断ち切った桜舞い散る季節も見送っていた
夢見る心
小さな頃、小学生までは生活の中は夢見る心で、いっぱいだった
夢の中はいつも自由に色んな事に塗り変えられる魔法の様な場所たった
其処には、たまに親友や友達も登場した
私はいつも茶色の旅行鞄を持ち、遠くへ歩いて行た、遠く々どこまでも遠くへ行きたかった
いっぱいあった夢がどんどん絞られて
鞄ひとつで、どこまでも行ける事を夢見るようになった
夢は大事だ、たかだか空想ではないか……
そう思うでしょう
私も忘れていた
でもそれは自分を作る基盤になった
忘れていたのに、心の奥底にしっかりとあった
今の自分を作っている
色々な経験が出来たのもそう
小さな頃にあった夢見る心、夢見る力が人生を作っていく
これからも、今も
神様へ
拝啓 神様へ
フランクにお伝えしますと
お洗濯物、外のベランダに干してきちゃったよ
午後から雨降るらしい
『やってしまったな……』と思いつつ駅の改札に入り通勤電車に乗る
昨夜は遅くて結構お疲れなまま朝、洗濯機を回したのにな……昨夜だって会社のお達しの飲み会なので仕事なのですよ
お洗濯物は雨に濡れたら洗い直しだな……
神様、世の中にはもっと大変な人がいます
これくらいで助けて!とは言いません
ただ聞いて欲しかったんです
結構 頑張っては失敗している私もキツいです
遠くの空へ
いっときは辛くて放り出した
遠くの空へ 遠くの空へ
もう二度と遭う事が無いように願いながら全力で逃げた
もっと力を持って違う形になって返ってくるとも知らずに
逃げ出せたんじゃなくて時間を貰っていたんだと…自分が成長するしかないんだと気が付いた時……つまらない大人になっていた
あの頃のように素顔で笑えなくなったように