懐炉 @_attakairo

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1/28/2026, 9:48:33 AM

つらら
ぽと
 ぽた
溶けてゆくよう

強さ
 弱さから
生まれる温度

突き刺さった痛いところに

傷痕のこり情けを想う

時間おいて
含む白湯

繋いでゆけと骨沁みる

【優しさ】

1/27/2026, 9:48:29 AM

延々 よるのさかいめ
雲隠れラジオの放送局
よいこのみなさんこんばんわ
眠れぬ過去をお過ごしでしょうか

何事も背をまるめれば
ほしぞらは遠くで無限にまたたき
暮らしは常日頃と綴るでしょうか

真摯に明日をお迎えいただき
謙虚なお便りご自愛ください

深々 よるのふれこみ
午前0時をお知らせします

【ミッドナイト】

1/26/2026, 3:54:34 AM

きいてほしいな うまく話せなくても

気にかけてほしいの ふだん離れていても

わがままは承知のうえで

ぬくもりがほしいな いっときだけでも

泣いてみたいの ひとりきりにさせて

めんどうなのは承知のうえで

だって一生追い求めて
一瞬毎に振りまわされるの

最低限度が保障されても 帰りの道で刺されて死ぬかも

そういった類いでもないけれど

うまく言えないや

察してくれる?
つまりは察してほしいの
天秤に載ることのない 常に不安定な心の内を

【安心と不安】

1/24/2026, 12:11:52 PM

墓参りの後に
寄りたいところがあると言う
父さんの背中についていった
花は置いていくものらしい

どこかへ行くときは電車に乗るか
大股で歩くものらしい
うちには車も自転車もない
置いていかれることはないけど

いつも着いたのかどうか不明
足が止まって遠くを見たとき
それが終わるのを待ちながら
後ろでもの珍しい物を探す

影に隠れた
まるい小石が

手を伸ばす前に日を浴びて

父さんが何歩かこっちへ来た
向こうの景色がよく見えない
「帰るの?」
父さん返事をしない

まだ帰りたくないらしいから
拾った小石の汚れを取るけど
潰された光
正面を向くのが少し怖い

【逆光】

1/24/2026, 12:50:37 AM

…―――…

…―――…野薔薇は辺り一面枯れていて――私はそこで彼の亡骸を見たの

 ――?

なぜって、この世のものとは思えないくらい美しかったの――私、彼には指一本触れずに、傍でずっと見守っていたわ――そうしたら羊が、ちいさなちいさな仔羊が――とっても可愛いの――彼のブロンドの髪をむしゃむしゃとやるから――

 ――?

私あわてて「だめよ、彼はいま幸せな夢をみているの」って追い払うのだけど、彼は「大丈夫だよ」って言うのね――

 ――?

そう、彼は死んだの――「大丈夫だよ」って言うから、私は植木屋に白パンを分けてもらって――特別やわらかいものを、母にあげたわ。中に木苺のジャムが入っていた――あなたにもそういった経験はない? 私が10代の頃は――甘い物を禁じられていたから、ドレスは絶対に青がいいって言ったのに――パーティーで誰も私と踊ってくれなかった――

 ……。

信じられない。本当に――だって、貴方さっき言ったでしょう。彼は死んだのだって――私もそう思うわ、誰も私とお話をしてくれないし――寄ってたかって、嫌なことばかり――

 ――?

皆がそう言ってるの! ああ、こんな事になったのも――妹に聞いたら、明日は天気が良いみたいでお洗濯をしないといけないんですって。最近、本を読んでいないでしょう? お腹を空かせた羊の子にはピアノを弾かせるべきよ――

 …―――…。

ええ、お休みなさい。良い夢を見てね。

『テープはここで終わっている――枯れた薔薇は何色だったのだろう?』

【こんな夢を見た】

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