懐炉 @_attakairo

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1/23/2026, 3:36:15 AM

どうせなら
私と会わない選択を

そんな機械があるのなら
困ってしまうほど遠くへと

未開の地やら新時代やら
文明超えて崩壊再生

そんな機会があるのなら
引き止めてよね空論だって

【タイムマシーン】

1/21/2026, 1:03:18 PM

時計の針ぐるぐるめぐり
月満ち満ちては欠けてゆく
湯気立つ珈琲ラテ・アート
めざまし代わりにもう一杯

考えなくてもいい夜は
少ないようで飲み残しただけ
喉をうるおし胃を温める
時代を生きる大まかな流れ

お湯を沸かして

染み込んだ映画の風味

揺れうごかない道を歩く

明けの空色どこかまろやか

【特別な夜】

1/20/2026, 1:09:26 PM

地を踏むことが開拓ならば
いまだ月よりも遠い場所

海の底には何がある?

解けて揺蕩う血のなごり
黒く詰まったぶどうの実

海の底には何がある?

藍染まらない生けるもの
資産にならない希少価値

うみのそこにはなにがある?
うたう貝殻しんじゅの濁り

カルチャーショックに肺が潰れて

信仰するなよ泡になるまで

【海の底】

1/19/2026, 12:10:26 PM

直前まで思いだしてた
やけに近く感じられて
気づいたら止まらなかった
曲でもかけないと君から離れて

病んじゃいそう

ノスタルジー幸せなひととき
後にも先にも

仲睦まじい影は永続

会えない時間の有る限り

距離も想いもすっ飛ばして
今だけ君との理想郷

【君に会いたくて】

1/19/2026, 8:53:29 AM

「どうして読ませてくれないの?」
「これは僕のなんだ」
「そうだけど、私にも関係のあることでしょ? いつでも見ていいって言ったじゃない」
 せまい室内での攻防、必死に伸ばされる手を避けて本はパラパラと捲られる。
 一枚目。白紙。
 二枚目、三枚目。白紙。

 白紙。

 白紙。どこも真新しい頁。
「何も書いてないじゃない」
「…………」
 少年は確かに言ったのだ。各関係者へ、机のうえに置いてある本はいつでも開いて見て良いと。他人に読まれてはじめて、完成するものだからと。
「もう書き終えたんだ」
「どういうこと?」
「だから……」
 本は完成した。わざわざ書き残す必要はなくなった。他人に読まれる必要もなくなった。
 伝わらない前提で、少年はかろうじてそのような説明をした。
「……なるほどね?」
 少女が辺りを見回し、床に転がった筆記具を手に取る。ノートは閉じた状態で机のうえに戻された。軽い筆跡が表紙を滑る。
『日記』と。
「……日記」
「そう。日々の記録を、自分のために書いて残すって意味」
 ペン先に蓋。
「今から、この本は誰にも見せなくてよくなったの。日記にはとても個人的なことが書かれるでしょう? その人の感情や秘密、心のなかを無理に暴こうなんて誰も思わないわ」
 戸惑っている少年へ日記帳が渡される。完全に私物となった本を見下ろして、彼は知らぬ間に息をついた。
 その様子を少女は見ていた。
「でもね、ひとりで書いていて寂しくなったら、いつでも呼んでいいからね」
 少年が深く頷いた。

【閉ざされた日記】

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