プラージュ

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5/27/2024, 9:50:00 PM

天国と地獄。
天使と鬼。
死後の世界。

宗教によって考え方も違うけれど、世界中のどの場所でも神様という存在が共通認識されている。
不思議だね。
実はみんな忘れているだけで本当はここが死後の世界なのかもしれないよ。

天国も地獄も日替わりであって、天使と悪魔も人の中に存在し、死後の世界は現在…全部揃っているじゃない。

毎日の平凡な日々を平和な天国と捉えるか、それとも退屈すぎる地獄と捉えるのか。
毎日仕事が忙しい恋人を天使の心で応援するのか、自分の事を放置していると鬼のように怒るのか。

きっとあなたの心境の変化で周りが違って見えてくるかもしれないね。
そして周りの人のあなたを見る目も変わってくれたらとても素敵な事だと思いませんか?

4/21/2024, 8:55:23 PM

彼の転勤が決まった。
これを機に彼女との結婚も決まった。
私も秘密の恋はもう終わりにしよう。

ずっと兄妹のように仲良く育ってきたけれど、これで全部おしまい。

「彼女にプロポーズ受け入れてもらえたんだ!」
と嬉しそうに話してくれた。
話されてしまった。

「そうなんだ!よかったね!」
顔はひきつっていないだろうか…?

「じゃあ今度結婚のお祝いパーティーでもみんなでやろうね。」
声はうわずっていないだろうか…?

私上手くやれてるかな?
…もうだめだ。

「あ、そうだ。今日帰りに買い物頼まれてたの忘れてた!また改めて話そう。またね。」
足早に立ち去る。

どこへ行くのか自分にもわからない。
ただ彼から一歩でも遠く離れなきゃ。
誰もいない公園。
鼻先に冷たいものが当たる。
「雨か…ついてないな…。」
ふいに涙が溢れた。
大丈夫、雨の雫達が隠してくれる。
大丈夫、ここなら誰にも見つからない。
大丈夫、私はそんなに弱くない。

だけど今だけは雨に頼っても良いよね?
この雨がやむ頃にはきっと彼の幸せを願って笑えると思うから。

4/17/2024, 7:26:58 PM

桜散るこの時期。
新生活に目を輝かせる。
新しい出会いが多いこの季節、期待や不安に満ち溢れているでしょう。

少し前までは別れの時期。
出会いあれば別れあり。
それでも縁が結ばれていればどんな形であれいつかは交わるもの。

桜散るとだけ聞けば受験の失敗の意味もあるけれど、人との繋がりをとても感じられる良い季節だなと私は思う。

人の出会いは一期一会。
大切にしていけたら素敵ですね。

3/12/2024, 10:56:09 PM

今日は調子が悪くて1日寝ていた。
すると帰ってきたばかりの貴方は部屋に顔を出し私に言う。

「ただいま。冷蔵庫は開けてはいけないよ。」
「どうして?」
「今冷蔵庫はパンドラの箱だから。」

それは是非とも中身が知りたい。

「いいね?絶対に開けてはいけないよ?」
「はーい…。」

どうやらお風呂に入るようだ。
これはチャンス!

「さて、パンドラの箱の中身はなんだろなぁ。」

増えているものは…あぁ、これはひどい。
体には良いけど私の苦手な物ばかりだ。

「こんなもの食べたくない!」

でも食べ物だから1つずつ外に追い出していく。

「あれ…?おぉぉぉ!プリン!大好きなプリン!」

外に出した食べ物をキッチンに並べて中には入れない。
そしてお風呂から出てきた貴方が言う。

「絶対にやると思った。だけどこれが本当のパンドラの箱だね。忠実に再現したなぁ。」

呆れながら言う貴方の顔を見て私はドヤ顔を決める。
そして私はこの後苦手な食事を摂ることだろう。
冷蔵庫に残った希望を胸に。

3/7/2024, 6:42:24 PM

夜の山道を車で走る。
今日は遠くに住む友人の所へ久々に向かう為、車が混まない時間に移動してしまおうと家を出た。
途中で寄ったコンビニの袋に夕飯と煙草、これから長旅になるので珈琲も入っている。

馴れない夜の山道の運転で目が疲れてきたようだ。
とはいえ今日は月夜だ。
普段よりはまだ周りは見やすい方だろう。
ちょうど車が数台停められる休憩所の様な場所が見えた。
(あそこで少し休もう。せっかくの月夜だ、外のベンチに座って月でも見ながら食べようか。)
ベンチに座って食べていると1台の車が停まった。
車に乗っていたのはどうやら2人の男女のようだ。
歳は50代くらいだろうか?
盗み聞きの趣味は無いが、こうも静かな場所だと話し声も聞こえてしまう。

「和也がまたお嫁さんと喧嘩したらしいのよ。
 あの子ったら余計なことばかり言うんですか
 ら。」
「そうだなぁ、俺に似てあいつは気遣いができない
 からな。」

要約するとそんなかんじだろうか。
会話から夫婦だろうと推測した。
まぁよくある話だなと思いながら、特に気にもせず食後の一服でもするかと煙草に火を点ける。
夫婦の会話はまだ続く。

「まぁまぁそんな事は今はいいじゃないか。
 今日はせっかくの結婚記念日だぞ?
 それにこんなに良い月夜だ。
 あー…なんだ…その…今日は月が綺麗だな!」
「…あら…それって夏目漱石かしら?」
「いや!そんなのは知らん!もういい、帰るぞ!」
「冗談よ。…えぇ、本当に月が綺麗ですね。」

そして2人は車に乗り込み走り去っていった。

自分は何を見せられたのだと思うのと同時に、あの夫婦がこの先も仲良く生きていってくれたら良いなと思った。

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