#枝垂れ桜の木の下で
春になると、校庭の中庭にひっそりと咲いている枝垂れ桜の木の下で、幼馴染の友達と何気ない会話で盛り上がったり、本を読んだり、歌詞のない歌を歌ったり、それに合わせて踊ったりしていた。
気付けば、友達といない時でも中庭で過ごすことが多くなっていた。
でもやっぱり、友達は私たち以外にもできるもので、ずっと一緒にいることはできない。
学年が上がるにつれて、次第に4人で過ごす時間は少なくなっていった。とうとう5年生になる頃には話すこともなくなっていた。
そうしているうちに私たちは6年生になって、あっという間に卒業の日がやってきた。
卒業式が終わったあと、なんとなく中庭に行ってみると、まだ私達が仲良かった頃の光景が蘇ってきて、自然と涙がこぼれた。
もうあの子達と一緒にこの木の下をくぐることはないけれど、思い出はここに生き続ける。
お題: 秘密の場所
#ラララ♪
ラララ、歌えば春の心地よさ、踊れば夏の優雅さ。
歌え、心が躍るままに。踊れ、身体が求めるリズムに身を任せて。
言葉では足りない思いも、やがて音楽と一緒に広がっていく。歌声が響き、足元が軽くなる瞬間、世界が少しだけ輝いて見える。
すべてを忘れ、ただその瞬間を楽しむ。それが私にとっての何よりの自由。
#𝑄𝑢𝑒𝑠𝑡𝑖𝑜𝑛.
Wondering is the beginning of Wisdom
"不思議こそ知恵の始まりだ"
Socrates
#鶴のお約束
雪が降る寒い冬の朝、私はひとり静かな池のほとりに立っていた。そこに、1羽の鶴が舞い降りた。白い羽が風に揺れ、静かに池の水面に映る姿が美しかった。
その時、ふと思い出す。母が昔言っていたことを。「鶴は、長い年月をかけて一度交わした約束を守り続けるんだよ。」
その言葉を聞いてから、私はずっと心の中で鶴との約束を交わしたような気がしていた。目の前の鶴が私を見つめていた。そっと心の中でつぶやく。
「いつか、必ず会いにまたここに来ます。」
鶴は何も言わなかった。
静かに私の方へ歩み寄り、羽ばたいて空へと飛び立っていった。その姿を見送りながら、私は確信した。
約束は、確かに交わされたのだと。
題名: 約束
#木々のざわめき
木々の芽吹きが春の訪れを告げる。柔らかな緑が枝先に顔を出し、冷たい風の中にも温かな息吹を感じる。大地が目を覚まし、静かな力強さで新しい命を育んでいるようだ。
お題: 芽吹きの時