𝐜𝐥𝐚𝐫𝐢𝐧𝐞𝐭♪

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5/7/2026, 11:09:51 AM

#初恋
去年の夏、初恋をした。
悲劇なことにその恋は絶対と言っていいほど叶わないと思い知ったのは、初恋をしたその日だった。

3/13/2026, 1:26:52 PM

#ずっと隣で
いつかその小さな足音が聞こえなくなる日が来るのかな、帰ってきたら足元に駆け寄ってきてくれることも、一緒にソファで昼寝することも、いつかは無くなっちゃうんだよね。
だって君の時間は、私よりずっと早く流れてしまうから。
それでも、いつまでもずっと、私がおばあちゃんになって歩けなくなるまで、隣で尻尾を振っていてくれないかな

2/28/2026, 7:30:27 AM

#現実逃避
「現実と向き合え」って軽く言う人ほど、逃げ場をいくつも持っている。
そういう人にとっては現実逃避は甘えらしいけど、
現実は、そんなに甘くない。

1/26/2026, 10:41:34 AM

#ミッドナイト

低い照明。
グラスの縁に指が触れる音。

カラン、と氷が揺れる。

店のドアベルが鳴り、外の冷たい空気がほんの一瞬流れ込んだ。

入ってきた女性は、手馴れた様子でカウンターのパイプ椅子に座り、マティーニを頼んだ。

生意気なビッチ。


店に人気がなくなり、バーテンと俺と女性だけになった。

さっきの女性が席を立ったと思えば、隣に来て、
少し遅れて声を落とした。
「一杯、どう?」

近い。

よく見ると、
唇は椿のようにほんのりピンクで上品だ。

あ、返事をするのが遅れてしまった。
グラスを回す指先に、妙に意識が向く。

グラスを煽って、息をつくと
彼女はそれ以上何も言わなかった。
ただ、静かな店内で氷の音が時折響いた。
ぶっきらぼうなバーテンの口角が少し上がった気がした。

だってミッドナイトなんだから。

12/9/2025, 10:41:17 PM

# 雪下生

朝、いつも置いてあったマグカップが冷えていた。
隙間風がヒューヒュー吹くこの部屋の窓辺に
白い花が蕾になって伏せていた。

何度擦っても冷たい指先。
ひとつ足りない椅子。
読みかけの新聞。

冷えた部屋を暖めるように、
窓辺に朝日が差し込んだ。
水仙が凛と咲き、
温もりの失せたあなたの指先を握った。

お題 : 凍える指先

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