《いつもあってないようなもの》
朝はあるのに、帰って来てみるといつもない。
そう、ない。
なんでだろう、時間帯を変えてみるとそれでも
ない。いつもない。そんなのいつもあってないようなもの。
だから私は言うのです。
「勝手に食べないで、私のワサビの柿ピー!」
でもいつもない。だから帰り際に買って帰った。
でも何故かそういう日はある。
うまくいかないもんだなぁ、、、
お題: 終わらせないで
《ズボラ化してしまった女》
微熱といえば、幼少期の頃はずっと微熱だった気がする。それか、世の中37℃台が微熱だっていう観念があるからでしょうかね。
どちらにせよ、まるでわんぱく男子のように冬でも秋でもお構いなしに半袖を一年中着ていた女だから、
もはやあれが微熱か平熱かなんてどちらもありえる気がしてきた…
今となっては、ちょっとでも寒いとヒィヒィ言いながらこたつに直行するようになってしまいましたが。
こういうのを今のご時世、多分ズボラ女子という呼び方をする。
お題: 微熱
《またいつの日か》
私と私の幼馴染は小中高と同じ学校。私達は陸上部に所属していた。
運動神経が良く、いつもニコニコしていて、私と違って初めてのスポーツでもなんでも出来るタイプのいわゆる体育会系女子の幼馴染。
もともとスポーツがあまり得意ではなかった凡人の私。
同い年なのに、何故か天地の差と言っていいほど、あの子は偉大な存在に感じた。
あれは確か中学2年生の頃、友人が全国大会を前にして足を怪我してしまった。パックリ膝が割れて骨が見えそうだった。病院へ行くも既に遅く、神経が切れていて大会どころか今後歩けるかどうかも危ういとのこと。
それから幼馴染は車椅子生活。歩けなくなった現実を受け入れられなかったようで前のような明るい彼女はもう見られなくなった。無理もない、だって、走ることが生き甲斐と言っていいほど陸上を愛していたのだから。
高校生の夏、私は「全国大会準優勝」という賞状を手に表彰台の上に立ってメダルを掲げていた。
テレビの生中継を病室で見ていた友人は満面の笑みを浮かべたそう。
お題: 太陽の下で
《いない》
「百物語やろうよ!」
友人がとんでもないことを言い出した。もちろん私も参加した。拒否権なんてそんなもの、私達には更々無い。
お泊まり会設定で私の家でやることになった。正直嫌だったけど面倒事は避けたい主義だったので了承した。断らなかった、いや、断れなかった自分が心底恨めしい現在である。
真夜中、私含める5人の友達が私の家に集結した。
1人ずつキャンドルに火を灯していく。友人いはく、最後の1人の話が終わった時点で怪奇現象が起こるという。途中棄権は許されない。
午前1時半、何か起こるかなと期待したものの特に何も起こらず残念がる友人2人と、安堵する1人。早く寝たいと大きなあくびをしたのは私だけだったらしい。
その日は普通に寝た。時計が深夜2時を指すところだった。
次の日、私はテストの課題に追われて深夜2時近くまで起きていた。ほとんど閉じている目を擦りながら
と、薄暗い廊下にぽつんと一筋小さな灯りがあった
。気付いた途端、身体中の血が凍りつくような感覚があった。
「キャンドル...」
気付いた時はすでに遅かった。昨日の夜から今までずっと、異変に気付けなかった私をとても恨んだ。
午前2時、丑三つ時、霊界と現世がもっとも近くなる時間帯に起きていてはいけない。
お題:キャンドル🕯️
《うさぎ》
冬が近くなると「エゾユキウサギって冬以外の時期は茶色いんだよ。」って小学生の頃、飼育員さんから言われたのを思い出します。
だんだんと雪に染まってくみたいに真っ白になるのが素敵だなと思って
冬になったらエゾユキウサギを見るのとスケートをしに北海道へ遊びに行っています🐇❄️
我ながらにやる事が幼くて照れくさい
お題: 冬になったら