ミツ

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10/21/2025, 11:29:14 AM

あぁ、また。

母が癇癪を起こす。

多分、数分後に。

そんな予感がして、素足のまま裏口からそっと抜け出した。

二階建ての一軒家。

それが私の住む家。

そこまで大きくなく、傷んでいて、所々、床が軋む。

朝の四時頃。

母はルーティーンのように、大体決まった時間に癇癪を起こす。

理由はいろいろ。

うまく眠れないとか、スマホゲームで失敗したからとか、昨日の事を思い出したからとか。

そう言う時は、大体私にとばっちりがとんでくる。

きっと、いろいろあるんだろう。

早朝の空気は澄んでいて、時折、喉を突き刺すような寒い風がふく。

この季節になると、毎朝抜け出すのは億劫だ。

とは言っても、殺されてはたまらない。

素足のせいで、小さな石ころが足に突き刺さる。

足の裏はぼろぼろだ。


私は毎日、小さな川にかかった、小さな橋で暇をつぶす。

ほとんど誰も通らず、川に流れる水の音だけが聞こえるような場所だ。

川の水は凍るように冷たい。

それから、とても綺麗だ。

水をすくって、顔を洗う。

冷たい物を一気に口に入れた時のような感覚が大嫌いだ。

しかし、今日はあまり頭に響かなかった。


 予感

フィクションですよ。中途半端なところで切ってごめんなさい。こういうの書きたかったんです。

10/19/2025, 1:35:03 AM

僕がいるのは、霧と光が分かれる場所、の光の部分。

それはまるで境界線のように、何かを分けていたんだと思う。

どうしてか、僕はそこにとどまった。

数秒もしないうちに、誰かが、霧の中から、僕に近づいてくるようだった。

だんだんと、シルエットが浮き出てきて、僕は気づいた。

随分前に亡くなった彼女だと。

はっきりしない姿で、僕の前に現れた彼女は、こちらに手を伸ばしてきた。

その手もまた、分厚い霧に阻まれて、ぼんやりとしか見えはしない。

僕はふと、懐かしさに駆られ、欲望に負けた。

声を出さず、彼女の手に自分の手を伸ばした。

彼女は少し、優しく僕の手をとったようだった。

握られた手から伝わるのは、優しい感触ではなく、ゴツゴツとした、細い骨の感触だった。

そう認識して数秒、彼女と繋いでいる手から突然、思いっきり鉄のハンマーで殴られたような激痛が走った。

僕が自分の手を引っ張ると、彼女は驚くほど簡単に離してくれた。

手を見ると、何かに噛まれたような形がついていて、全体に血が広がっている。

彼女の方を見ると、今度は僕を求めているように、手招きしていた。

僕が彼女を認識して、それでも動かないのを見ると、彼女は少し手を振って、霧の向こうに消えていった。


 光と霧の狭間で

10/15/2025, 11:11:44 AM

愛は、何でできているのだろう。

愛から恋を引いたら、何が残るのだろうか。

憎しみか、尊重か、嫉妬か。

結局、その人が、誰をどんな思いで見ているかによると思う。

誰に対して、どんな愛し方をしているのか。

………そういうことじゃない?

……もしかして、このお題、愛に恋が入っている時のことを聞いてる?

それは失敬。

そろそろ更新しようかと思って。


 愛−恋=?

10/10/2025, 12:17:54 PM

多分、誰も知らない。

気にしない。

路上に居座る小さな命。

気づかれないで踏み潰されることだって、あるかもしれない。

道を譲らないあの人は、きっと、足元なんて見ないだろう。

“花”と目線を交わすことなんて、ないかもしれないけど。

“花”は一途に、目を合わせようとしているのかもしれない。


 一輪のコスモス

10/5/2025, 6:54:58 AM

ごめんなさい。

何回だって、心を込めて謝るから。

甘美な誘惑に、耐えきれなかった私を、どうか許して。

艶のある唇が、柔らかい手のひらが、粘っこい視線が、強く締め付けて離してくれないの。

貴方がどれだけ手を握っても、あの人は私を抱きしめてくるのよ。

今日だけお願い。

見逃して。

今日が終わったら、私も明日から、普通に戻るわ。


 今日だけ許して

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