私は今日、只見線に乗って霧幻峡を見に行った。
霧幻峡の橋渡しは、ダムの暖かい水が、冷たい空気に触れ、水蒸気になるのだが、モヤのかかった霧の中を小舟で渡るのだ。
水面に霧が貼っていて、まるで、煙のたいたステージの上で踊るダンサーの気分だった。
その後、つるの湯と言う温泉に入った。
川が見える絶景の露天風呂だったが、アブが多かったので、いない時期に行きたい。
昼食は、つるの湯に併設された、川沿いの飲食店でラーメンを食べた。スープが澄んでいて美味しんぼ
次は、天然の炭酸水が湧くスポットに向かった。
2Lペットボトルを用意し、満帆に入れて持って帰った。私は炭酸水が苦手だが、弱炭酸だったので飲みやすかった。
最後に、大塩温泉に入った。
露天風呂はアブ対策の網戸がついていて、快適に入浴できた。また、温泉が炭酸成分が入っていることもあり、長く入浴するとお腹が膨らみ、屁が出そうになった。なので、すかしっぺで我慢した。
心の健康は体の健康。外出をして心身を鍛えよう!
君の奏でる音楽は美しい、
なんてロマンチックな言葉だろう。
だが、そんな言葉は、音楽と無関係の私は生涯口にしないだろう。モーツァルトじゃないんだから。
君の膵臓を食べたい、
大ヒット映画のタイトルだが、インパクトの強い言葉だ。
私の生涯では、口にしないことを願う。例え口にしたとしても、食べたくはない。カニバリズムじゃないんだから。
君のハートを奪いたい、
情熱的な言葉だが、狂気的でもある。
ハートを奪うと人間は生きることはできない。
もちろん比喩だと自覚している。窃盗、殺人犯じゃないんだから。
君の名は、
新海のヒット作だが、タイトルがシンプル。
男女が入れ替わり、本当の名を探すミステリー作品。ミステリー作品じゃないんだから。
君の服を着たい、
思春期や、こじらせた性癖を持つ人の言葉だ。
服を着て何を感じるんだろう。私は温もりを感じる。変態じゃないんだから。。。
私は麦わら帽子を被ったこともなければ、被っている人を見た記憶がない。アニメや漫画で被っている少年少女のイメージはあるが、現実で被ることはハードルが高いように感じる。
女性はワンピースに麦わら帽子という、鉄板のコーデがあるが、町中というより自然に合うコーディネートなのだろう。また、麦わら帽子は、カワイイ人が使うアイテムという印象があり、自分は着れない、と思っているのだろうか。
男子で麦わら帽子の印象が強いのは、ワンピースの麦わらのルフィだ。
ここでも、ワンピースと麦わら帽子の関係がある。
そんなわけねぇ!と思うかもしれないが、
漫画ワンピースの最後の秘宝は、財宝でも仲間の絆でもなく、ワンピースと麦わら帽子に関係のある場所。
つまり、「ひまわり畑」だ。
最終回は、ひまわり畑に麦わらの一味が集まり、宴を始める。
そこに、ゴールド・ロジャー含む、全海賊団が集まってくる。
ルフィはみんなに囲まれながら、「海賊王に俺はなる!」と叫び、エンドロールが流れる。
そのエンドロールでは、全OP,EDのサビを流しながら、物語の振り返られる。
そこで視聴者は気づく、麦わらの一味がいた、お花畑は死後の世界で、海賊団は滅亡した。本当のワンピースは視聴者が取得する、ワンピースキャラたちの生き様だったのだ。
ゴールドロジャー
「俺の財宝か?欲しけりゃくれてやる。探せー!」
ゴールド・ロジャーの生き様を辿っていたのだ。
高校生の時の話だ。
私は電車通学をしていた。
家から最寄り駅に向かうまでは、音楽にノリながら歩くのが恒例だった。
ある朝、女性が横から話しかけてきた。
落とし物でもしたかな?とヘッドホンを外すと、「おはようございます。いつもノリノリで楽しそうですね」と話しかけてきた。
突然の事態に、言葉が詰まった私を見て女性は微笑み、「なんの曲を聴いているんですか?」と会話を続けてきた。
私は戸惑いながらも、ミセスグリーンアップルです。と言った。
すると女性は「私も聞いてます。いい曲たくさんありますよね!」と笑顔で返し、「私はコンビニに寄るので、良い一日を!」と去って行った。
距離感の近い人だな。と思いながらも、胸の奥がキュッとして暖かい気持ちになった自分がいた。
それから2週間後、私は学校に向かう電車に乗っていた。いつものように、電車の開閉扉付近に立って景色を見ていたら、その女性が近づいてきた。
「久しぶりにお見かけしました」とラフな感じで話しかけに来た。私も、久しぶりですね!と返すと、女性がさらに近づいてきて、「何かついてますよ」と腕についていたホコリを払ってくれた。
なんだろう、あばら骨の奥がバクバクして、なんだか嬉しい、初めての感情だった。
それから、会話が弾み、あっという間に学校の最寄り駅である終点についた。
連絡先を交換し、その場は終わった。
後日、遊びに誘おうと思い連絡をしようとしたが、緊張してメッセージを送信できなかった。
その日から、その女性と会うと緊張して上手く喋れなかった。そして、距離が縮まることはなく、その女性との関係も次第になくなっていった。
この女性と出会い、私は初めての感情をたくさん経験した。
この、心臓をキュッと掴まれたような暖かい気持ちは何だったのだろう?なぜ会話をするだけで緊張したのだろう?と思っていた。
21歳の今ではわかる。
「恋」だ。
終点で連絡先を交換した瞬間を今でも忘れない。
まぁ、この話、全部嘘ですけど。
話の終点と掛けまして、電車の終点と解きます。
その心は、どちら「落としもの」が届くでしょう。
今日、最終面接の結果が届いた。
ご希望には添えない形になりました。という、不合格の通知とともに、定型文のメッセージが添えられている。
「こっちは、2ヶ月前から選考してんのによー。そっちは、定型文で終わらせて、何様だと思ってんだよ。」
失礼、心の声が漏れてしまった 。
私は最終面接を振り返り、落選の理由を探った。
・公園にバイクを停めて、便所でスーツに着替えた
・面接中に無意識に手の骨を鳴らしていた
・失敗した経験を答えられなかった
・友達とのエピソードが少ないと言われた
・面接官に、サバサバしてますね。と言われた
私の言い分を聞いてほしい。
公園にバイクを停めて、便所で着替えたのは、公共交通機関よりもバイクの方が早く着き、少ない費用でいけた、そしてスーツを着てバイクに乗る事が出来なかったので、便所で着替えて歩いて向かった。
交通費支給で、電車で行く1万円以上するが、バイクで行くと1000円なので、企業を思いバイクで行った。企業は駐車場を用意していたが、そこでスーツに着替えることもできなかったため、公園に停め、スーツを着て歩いて向かったのだ。
面接中に無意識に手の骨を鳴らしていたのは、面接とは思えないほど、話しやすい環境を作っていたからだ。面接官の術中にはまっていた。
失敗したエピソードを振られたが、答えられなかった。そもそも私は、失敗は成功のもとだと思っているので、世間の言う失敗を失敗だと思っていない。
友達とのエピソードが少ないのは、面接が自己PRの場所であることや、余り友達に頼らず、自分で考えて行動して生きてきたためだ。
サバサバしていると言われたのは、私の顔が面長で、髪型がベリーショートだった事と、緊張した顔と低い声で、冷たい印象がついたのだろう。
会社というものは、個性があり、自ら考えて行動する人よりも、馴染みやすく、皆の意見に合わせて行動する人を採用する傾向があるかなと、これまでの面接経験から思う。
最終面接に向かう際に晴れていた空が、帰りには雨空になっていた。あれは不吉な兆しだったのか。
それとも、人生の過程で「雨降って地固まる」を示唆していたのだろうか。
上手くいかなかったが、「落選」を踏み台にして、人生の階段を登っていこうと思う。
高みの見物ができるまで。